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【第6章:第5節】 Piは「儲からない通貨」なのか?


Pi Networkに対してよく言われるフレーズの一つに、こうした疑問がある。


「結局のところ、Piって儲かるの?」

「何年もマイニングしてきたけど、これで生活が変わるわけじゃないよね?」


この問いに対する答えは、YESでもありNOでもある。


Piを「投資目的で大儲けする手段」として捉えるなら、現時点ではその期待に応えるのは難しい。

しかし、“使う”ことを前提に再定義された通貨として見るならば、

Piはまさに新しい“価値の生み出し方”を提供しようとしている。



● 「値上がりキャピタルゲイン」としての魅力は限定的


2025年3月時点で、Piの価格は1ドル前後を安定して推移している。


これはある意味で驚異的な安定性とも言えるが、逆に言えば「急騰・急落しづらい」=「投資的旨味が少ない」とも言える。


他の仮想通貨のように、短期間で10倍・100倍になることを期待している人にとっては、

Piはやや“地味”に映るかもしれない。


だがそれは、意図的に設計された安定性だ。


・ロックアップ構造

・段階的移行制度

・「売らずに使う」ことを前提としたトークン設計


こうした要素が、「爆益を狙う通貨」ではなく「実用を重視する通貨」としての性格を形づくっている。



● 「使うことで利益が生まれる」モデルにシフトしている


Pi Networkは、これまでの“儲け方”とは別の道を提示している。


たとえば──

•店舗でPi決済を導入する飲食店オーナーは、客数が増えたり宣伝効果が出る可能性がある。

•dApp開発者は、Pi Network上で独自サービスを展開すれば、Piベースの収益を得られる。

•ユーザー同士のP2P取引では、中間手数料ゼロで直接送金ができる。


つまり、Piで儲ける=“使って価値を生む”ことによって利益を得るという構造なのだ。


これは、仮想通貨というよりも、経済参加型ポイントシステムに近い感覚とも言える。



● 例えて言うなら…


たとえばPiは、ある種の“地域共通ポイント”のような存在だ。


昔からある地元の商店街ポイントカード。

それ自体を換金してお金にすることはできないけれど、

加盟店で買い物ができたり、キャンペーンに参加できたりする。


Piもそれに似ていて、「現金化して終わり」ではなく、「活用することで楽しみや得が生まれる」ことに価値がある。



● 読者に伝えたいこと


もしあなたが、Piに「億り人」を夢見ていたなら、期待は裏切られるかもしれない。

だが、**“生活の中で通貨を使う体験”**に目を向けてみれば、

Piはまだまだ“これから価値を生む通貨”だと言える。


Piで一攫千金を狙う時代は、もう終わった。

これからは、“使って得る”時代の始まりなのだ。


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