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【第5章:第9節】 Piで“何が買えるか”を想像できるか?


「Piで何が買えるんだろう?」


この問いは、多くのユーザーが心の中で一度は思い浮かべたことがある疑問だろう。アプリを毎日ポチポチと開いてPiを貯める日々。だが、その先に何が待っているのか──明確なビジョンを持っている人は、意外と少ない。


仮想通貨であるPiの価値は、市場価格や投機的な期待値だけではない。「何に使えるか」こそが、その通貨の本当の価値を決める。



● 実際に買われ始めた“リアルなモノ”


すでに一部の地域では、Piを使って以下のような物が取引されている。

•ハンドドリップのコーヒー(3〜10Pi)

•カット&シャンプー(25〜50Pi)

•スマホのアクセサリー(10〜20Pi)

•地域イベントのチケット(15〜30Pi)

•居酒屋での1ドリンク(8Pi)

•自作アクセサリー(10Pi前後)


これらはすべて、現地のPiユーザーたちが「これくらいなら使ってもいい」と感じる価格帯だ。言い換えれば、「Piの現実的な購買力の試金石」ともいえる。



● なぜ“使う気になる”のか?


その理由はとてもシンプルだ。

「もともとお金を出して買う予定だったものを、Piで代替できるから」である。


たとえば、コーヒー1杯に10Piを払う。

日本円にしても約1500円程度になるが、普段は貯めているPiであれば、それが“特別な体験”に感じられる。

つまり、「お金ではない感覚」で支払いができる喜びが、Pi決済を後押ししているのだ。



● では「何ならPiで払いたくない」と思う?


一方で、「Piでは払いたくない」と感じるものも存在する。

•高額商品(家電や車)

•日常の固定費(家賃、光熱費)

•公共料金や税金


これらに共通しているのは、「Piを失う価値が高すぎる」と感じてしまう点だ。

Piを持っている人の多くは、それを「未来に使えるかもしれない資産」として捉えている。だからこそ、“消費”する対象は「手頃だけど満足感が得られるもの」に自然と絞られていく。



● 通貨として定着するには“使えるジャンル”を増やすこと


現在、Piが定着しつつあるのは以下のようなジャンルだ。

•飲食店:少額決済が可能で、体験価値が得られる

•美容系サービス:感覚的な満足度が高く、Pi決済と相性が良い

•イベント/催事:地域通貨的な役割として期待

•フリマやハンドメイド品:価格調整が柔軟で導入しやすい


一方で、以下のジャンルはまだ参入が難しい。

•公的サービス:信用・税務の壁が厚い

•不動産・保険:法的整備と大規模な信頼基盤が必要

•教育・医療:制度との整合性が問われる


このように、**「すぐにでも使える場所」と「時間をかけて開拓すべき場所」**が、現時点で明確に分かれている。



● 使い道が想像できる未来=参加意欲の原動力


ユーザーがPiを「ただ貯める」のではなく、「いつか使えるもの」として捉えるためには、具体的なユースケースの提示が不可欠だ。

そして、その使い道は必ずしも国家規模の構想である必要はない。

むしろ、**「いつものカフェでPiが使えた」「友達に10Pi投げた」**といった“小さな使い道”の積み重ねこそが、信頼と文化を育てていく。

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