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【第3章:第1節】 「ブロックチェーンって、結局なに?」


「なんかすごい技術なんでしょ?」

「透明性があるっていうけど、誰にとっての?」

「NFTとかメタバースとか、全部つながってるらしいけど…正直わからん」


そう思っている人は多いだろう。

そして、それは当然の反応だと私は思う。


なぜなら、ブロックチェーンという言葉は“広く使われすぎている”からだ。

本来は技術的な用語だったはずなのに、いまやマーケティングの文脈でも政治の文脈でも使われており、

聞く人によって意味も温度もまったく異なっている。


この節では、「ブロックチェーンとは何か?」を、Piユーザー目線で解説していきたい。



● 定義としてのブロックチェーン


ブロックチェーンとは、一言でいえば**「改ざんがほぼ不可能な取引記録台帳」**のことだ。


たとえば、あなたが友人に500円を渡したとしよう。

現金であれば、記録は残らない。渡したことを知っているのは、あなたと友人だけだ。


でも、そのやりとりが記録され、誰でも確認できる状態にあったとしたらどうだろうか?

しかも、その記録は一度書かれたら基本的に消せない。

さらに、新しい記録は過去の記録と「チェーン」でつながっていて、勝手に書き換えようとすればすぐバレる構造になっている。


これがブロックチェーンの基本的な仕組みだ。

「ブロック(記録のかたまり)」を「チェーン(連鎖)」で繋げていくことで、改ざんできないようにしている。



● じゃあ、何がすごいの?


最大のメリットは、**「信用を人や組織に頼らずに取引ができること」**だ。


たとえば、私たちが銀行を使うとき、その仕組みは「銀行という信用ある組織」に依存している。

でも、ブロックチェーンでは、その“信用”を技術そのものが肩代わりしてくれる。


つまり、「誰かが信用できるから」ではなく、「仕組み上、信用できるようになっている」わけだ。


それがなぜ革命的かというと、世界には“信用”が簡単に得られない地域が山ほどあるからだ。


・政府が腐敗している国

・通貨が暴落している国

・銀行口座を持てない人々


そんな場所でも、ブロックチェーンを使えば、スマホ1台で取引の記録が残り、安全な送金や契約が可能になる。

まさに、**“信頼の民主化”**とでも言うべき変革が起きているのだ。



● Piとブロックチェーンの関係


Pi Networkも、このブロックチェーン技術を活用している。


毎日ポチッとすることでマイニングできるのは、あなたがネットワークの維持セキュリティに貢献していると見なされるからだ。

そして、そのマイニングで得たPiは、ブロックチェーン上に記録された“あなたの資産”として管理されている。


重要なのは、その記録を運営が勝手に消したり書き換えたりできないということ。

それが、中央集権的な通貨と異なる最大の特徴であり、Piの信用の“土台”でもある。



● 身近な例え話


少し抽象的な話になってきたので、ここで例え話をしてみよう。


あなたが住む町に「秘密の帳簿」を持っている商店街があるとする。

そこで買い物をすると、店主がその帳簿に手書きで「○○さんが100円払った」と書く。


ところが、この帳簿は誰も見れないし、消したり書き直したりできてしまう。

それだと信用できない。


一方、もう一つの町では、「みんなで共有しているデジタル帳簿」があって、誰かが書き込むたびに町全体に通知が届く。

しかも、過去の記録は変更できない。帳簿は透明で、勝手な改ざんは一切できない。


この仕組みが、まさにブロックチェーンなのだ。



ブロックチェーンは、魔法のような技術ではない。

だが、それは“信用”という人類の土台を、もう一段階進化させる仕組みであることは間違いない。


Piを理解するということは、ブロックチェーンを理解することでもある。

この節が、その第一歩となれば幸いだ。


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