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第28話 コロンブス経済掌握

彼はポケットから取り出したコロンブスクレジット紙幣を見つめて、苦々しく笑った。


「昨日までの一万クレジットには価値があった。今日はコーヒーを一杯しか頼めない……明日には紙切れだ」


路上のカフェでは、若いカップルがテレビのニュース速報に釘をつけていた。


「コロンブス国連共和国は緊急勧告を発表し、通貨の安定化のために全力を尽くしているが、具体的な対策は示されていない。一方、アメリゴ連邦政府は…」


突然、ニュース速報が入った。アナウンサーの声が緊張したように変わる。


「速報です。コロンブス共和国政府は、国家経済安定化対策として、国営銀行3社が売却に出されました、コロンブス商業国立銀行、コロンブス国民貯蓄銀行、コロンブス海外銀行取引の3社です。売却額は非公開とされて……複数の情……と思われます」


カフェ内が静まり返った。


「銀行まで売られるのか…」


国営銀行の売却――それはコロンブス共和国の経済的独立の基盤だった。


その凄さをあらわすなら議会まで作ってコロンブス共和国の政治をコントロールしていた大企業が欲しがっても買えなかった代物それが銀行、



コロンブス共和国辺境セクター、コロニー議長はバベル・エデン、いわゆるバベル本社と呼ばれる人間と商談を行っていた


「コロニー知事、協定書の最終確認です、我々バベル・エデンがこの三社をアメリゴドルで購入する代わりに国有地と小惑星の採掘権を売却していただけるとの事ですが?」


「ええ、この経済危機に対応して新たな雇用増加政策と発表しましょう」


既に記者会見の日程も決まっており、一部には高い広告料も払っている


「ありがとうございます。こちらの購入はバベルクレジットでよろしいですか?」


「もちろんです、アワイコロニープランにならい是非とも良い関係を築けたらと……」


「ええ、そうですね折角ですし今度ご一緒にゴルフでも?」


数ヵ月後には辺境セクターの大半がバベル・エデンの影響下に置かれる事になる。


造船所の経営陣は唖然としていた。バベル・エデンの提案はあまりにも大規模だった。


「はい」


ゴア・D・ゲオルギウスが答えた。


「特に重要なのは、軌道エレベーター基部と重力制御システム製造ラインです」


「しかし、これらはコロンブス共和国の戦略的資産です。政府の許可なしには…」


「政府はすでに同意しています」


ゴアはホログラム署名を表示した。


「むしろ、我々が引き継がなければ、これらの施設は機能停止に追い込まれるでしょう」


「従業員は?」


「全員雇用を継続します。ただし、従業員の報酬はバベルクレジットになります」


アメリゴ連邦財閥のコロンブス支部購入交渉


「どうでしょう、今回の様にコロンブス共和国で力を付けた人間と言うのは本社の政治に口を出す物です」


「よかろう私の所有する支部の株をお前に売ってやろう」


頭を下げ部屋を出る


「俺だ、こっちは25%を確保した、民間に出回る物は回収したな、労働組合を巻き込み経営権を奪い取る」


バベル要塞、オーナー執務室にノックの音が響く


「入れ、コロンブス共和国の件か?」


「はいコロンブス共和国の銀行3社購入からの経過報告です、24時間で28社の購入が完了しました」


リアムが報告する


「国営企業6社、保守派大企業9社、拡張派企業10社、その他3社ですまたコロンブスクレジットが信用を失った隙間にバベルクレジットをねじ込み流通させ始めています」


「順調だね、あとは政治を動かしてしまいかな?」


「年内にはコロンブス共和国の解体と、バベル・コロンブスが成立します」


コロンブス通貨危機、それに合わせてバベルクレジットがコロンブス共和国内で流通


その後バベル・エデンの介入によりコロンブス共和国の経済が安定する。


その裏にはニコラス・B・シーグラムと言う元監査官庁職員を中心にした財務監査団体による調査により、いわゆる裏金の発覚と回収、死蔵されていたアメリゴドルが市場に流通させた影響も大きい。

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