表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/25

第二十話「勇者シグルド一向」

「いい人かどうかはわからんが、カニ族を殺したくて殺したんじゃないってことだけはわかって欲しい。オレたちも心が傷んだんだ。本当さ。」


「そっか。じゃ、あちし、その勇者様に会いたい。もしかしたらイケメンかも知れないし……、へへ。」


「ははは、シグルド様がこども好きかどうかは知らんが、今から会いに行ってみるか?何ならお嬢ちゃんの分も松コースの宿泊料肩代わりしようか?美味しいもの食べたいだろ?イカ料理もいいが。」


アーリャは考えた——

(どうしよ?いいのかな?このバーハーって戦士の人めちゃくちゃいい人じゃん?よ〜し)


「お願いします!お金はあるけど、ご厚意に甘えて松コース、奢ってもらいます!!お願いします!!」


「よしきた!ついてきな。」


 松竹梅の松を頂点とした、このピラミッド上の宿泊施設だが、頂点へはエレベーターでつながっているらしい。アーリャとバーハーは同じ移動装置に乗って——


「ねぇ、勇者様、ってかっこいい?ねえ!?」


 バーハーは苦笑いして——


「どうだろうな、主観によるだろ、タイプっていうのか?そういうのは……ワハハ」


 そして移動装置は頂点に達し、松コースの領域に達した——


「えええ〜〜、何コレェ〜〜、金ピカだああ〜」


 アーリャとバーハーが到着した松コースの宿泊先はアーリャの予想以上に豪華絢爛であった。まず、壁、天井、床、全てが黄金でできており、目がくらむほど金ピカだった。そして、この時代の最先端技術である“テレビジョン”が部屋の奥のスクリーンに映し出されていた——読者の時代でいえば、テレビである——


「わあああ〜〜、テレビジョンだあ〜、すごいすごい!!」


 バーハーはにっこりとして、


「そうだろォ?テレビジョンは今の世の中、滅多に見れるもんじゃないからな。」


「そして——」


 バーハーはアーリャの視線を部屋の食卓に移動させて——


「これが我らが勇者様一向だ——」


 そこには——


黄金の部屋の輝きに、光負けない、金の眼をして、王冠を被った、美男子の勇者シグルドと、魔法使いソラリス、僧侶カエルンバの姿があった——


「誰だ?そのがき?」美男の勇者シグルド。

 口は悪いらしい——


「こどもォ〜?私嫌い」と魔法使いソラリス。


「こどもは天からの祝福なり、アーメン」こちらは僧侶のカエルンバだ。


「あちし、あちし、……、え〜と…」


アーリャは緊張でなかなか言葉が出なかった——

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ