第十八話「戦士さん」
そして、食事の時間——
「お腹空いたなあ〜。給仕さんにはいらないって言っちゃったけれど、コース変えてみようかな?それともここでウォルシュワ岬の写真使って、お母さんの家帰ろうかな?……。いや、あちしは覚悟を決めて旅を決めたんだ!ここで引くわけにはいかない!とりあえず、今まで撮った写真全部並べてみよう。」
・青紫の鳥
・ウォルシュワ岬の森の大木
・ウォルシュワ灯台からの絶景
・カニカニ村のイカ料理(!)
「!そだ!!これがあった!カニカニ村のイカ料理!!よ〜し!召喚!!」
ばばーーん
そこには美味しそうなイカのマヨネーズ仕立てのお造りが現れた!
「昼にも食べたけど、まあ、美味しいからいけるよね!」
すると——
「誰だ!カニカニ村の住人が泊まっているのか!!」
部屋のドアが急に開き、そこには立派な体格をした、おそらく戦士?が職業と思われる男が立っていた。
男はふぅ〜と息を吐き——
「何だ、人間の子供か。てっきりこの前、コテンパンにやっつけたカニカニ村のカニ族が仕返しにここまで追ってきたのかと思ったぞ。」
アーリャは思ったより冷静だったが、ここは、わざと動揺したフリをして——
「な、何なんですか、あなた!人の部屋にノックもしないで!給仕さん呼びますよ!!」
男は意外と律儀な性格らしく——
「す、すまぬ。ちょっと前にメシの足しに征服した、カニカニ村の住人と間違えてね。それより、お嬢ちゃん、それ、食ってるのはカニカニ村のイカ料理屋の一品じゃないか。カニカニ村から持ってきた、とも考えたが、それにしては新鮮そうだし、活きがよさそうじゃないか。お嬢ちゃんが作った?いや、あの村のイカ料理はその道20年に達した者でないと習得できない確かな技術を必要とするものだ。不思議だ……、」
アーリャは魔法のカメラのことが明るみに出るとアーリャにとってあまり都合が良くない気がして——
「それより、あなた、名乗ってくださいよ!あなた誰なんですか?カニカニ村を襲撃した勇者一向の一員ですか?」
男はせせら笑いを浮かべて——
「ごもっとも」
アーリャは男がいきなり威厳を醸し出すのを感じて、小さく戦慄した——




