第十一話「ご満悦」
「飛べ〜、飛べ飛べ〜」
アーリャは鬱蒼とした森の上のに立ち込める、瘴気のさらに上を飛び、羽ばたいた。
そして、とうとう最初の茶店まで辿り着いた。
「お姉さ〜ん、まだいる?」
すると、店の奥から——
「あ、アーリャちゃんじゃないの!?とっておき、見た?すごかったでしょう!?」
アーリャは満面の笑みを浮かべ——
「うん!景色綺麗だった。でもね、それだけじゃないんだよ?ナイショだけど…」
茶店の娘は興味津々で——
「え?なになになに〜?気になる気になる!!」
アーリャは少しズルい顔をして——
「だめ〜、絶対教えない。でも、一つだけ教えてあげる。」
「え?なに?」
「あちし、魔法みたいなものが使えるようになったの。ナイショだよ?」
「ええ?どんな?みしてみして〜」
アーリャはほくそ笑んで——
「今からここ、ウォルシュワ岬ともサヨナラするんだけど、今、見せるね」
アーリャは思った——
(せっかく魔法って言ったんだから、カッコいい決めゼリフとかあったほうがカッコつくよね)
「チェキ、天に届けぇぇ〜!」
アーリャは青紫色の鳥の写真を天にかざした。
すると、案の定、その写真は光出した——
お姉さんは呆然。
「写真:01 “バード”!!“変身”!!」
そして、またしても案の定、アーリャの背中から青紫色の羽が生えた。
「こ〜いう事!じゃあね〜、お姉さん!」
お姉さんは声が出なかった——
アーリャはバッサバッサと羽を羽ばたかせて、ウォルシュワ岬を出たのであった——
アーリャは空を飛びながら、
(「天に届けぇぇ〜」、は傑作だったな。うふ。これからもコレ使ってこ)
と、内心ご満悦の様子だった——




