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スイソーガー~小坂県立福浦西高等学校吹奏楽部~  作者: 闇技苔薄
一年生編

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第73話 トモコってゆーな!

「だからトモコってゆーなっての!!!」


「いいじゃん、トモコの方が語呂が良くて呼びやすいんだもん。つうか今更?」


「呼びやすさとかどうでもいいんじゃ!トモコってゆーなっつーの!!!」


アイリがまーた私のことを「トモコ」って呼んでくる。

本当にデリカシーに欠ける、気の使えない女やで。


「今までだって呼んでたじゃん。いきなり何でそんなに突っかかってくんの?」


「今までも受け入れてたわけじゃねー!「トモコってゆーな!」って逐一言ってただろ!」


「様式美かと思って」


「美しくねーよ!」


「ていうかなんかあったの?今日やけに食って掛かるじゃん」


「ぐっ…」


言えない…言えるわけねー。

クラスの男子(イケメンでノリが良くて若干気になってたやつ)に「トモコって名前、なんか昭和レトロっぽいよね(ゲス顔)」って言われたなんて…言えない!!!

私の乙女心が傷ついたんやで!

そこは笑ってやり過ごしたけど、正直ブチギレ案件ですよ!

なんだあいつ!

本当に嫌な男だな!

あんなのにちょっとだけでもキュンとしてたとか、吐き気がするわ!

バーカバーカ!←語彙力無し

お前も私も結構な割合でこの世代は昭和レトロから産まれたんだぞ!?

はぁ…ホント嫌になるわ。

この名前…好きじゃないなぁ。


「あぁわかったかも。今日「トモコって名前、なんか昭和レトロっぽいよね(ゲス顔)」って言われたことにブチギレてんでしょ?」


「…うるせぇよおおおおおお!!!」


「あー、でもあの言い方は感じ悪かったよね?完全にバカにしてる感じだったよね」


「だよなぁ!あいつマジKYだわ。MK5だわ」


「あ、平成レトロだ!」


「あー腹立つ!あいつのせいで今日一日萎えまくりだわ」


「まぁまぁ、あいつの言ったことなんて気にすんなよ。それまでの小さい男ってことだよ」


それはそうなんだけどさ…やっぱ名前いじられるのは嫌じゃん。

自分じゃどうしようもないじゃん。

小さい頃はなんとも思ってなかったけど、中学生になったくらいから途端に恥ずかしくなった。

さすがに親にブチギレるようなことはしないけど(そこまで悪くなりきれん)、なんかもっとこう…今風な感じ無かったの?

うがーーーー!!!←語彙力無し


「いい名前だと思うけどな」


「どこがどういいの!?キラキラ度ゼロなのに?シワシワ度100なのに?おらどこがいいんだよ!言ってみろよ!言えんのかゴルァ!!!」


「そこまで卑屈にならんでも…なんか響き的には優しそうだし、漢字(智子)的には頭良さそう」


「はい私優しくないし、頭も良くないです。たまにサボります」


「いやー、トモコは意外と優しいよ?」


「は?(トゥンク///」


「なに顔赤くしてんだよ!!!」


「うっせーーー!!!ていうかどさくさに紛れてトモコってゆーな!」


「そんなに「トモコ」が嫌なの?「子」が嫌なんでしょ?」


「その通り」


「「トモ」ならいいの?」


「許す」


「「トモちゃん」は?」


「コヨミとかはそう呼んでくれてるけど、お前のキャラじゃなくない?」


「そうだねぇ…じゃあ「トモリン」とかは?」


「私のキャラじゃねー!!!」


「「TOMOKO」は?」


「もう芸名じゃねーか!つうか違うの表記だけで発音一緒じゃん?」


「「TM KOOO」は?」


「アナグラム!!!「DJ KOO」か!?TMNとTRF、いろいろかかってんな!EZ DO DANCE!!!」


「でも「ティーエムコー」→「テムコー」→「トモコ」とも聞こえるよ!」


「ほんとだすげえ!トモコすげぇ!」


「でしょ?やっぱトモコだよ」


「強引に戻したーーー!!!でもトモコってゆーな!」


「うーん…わかったよ。本人が本気で嫌がってるのに繰り返すのは、さすがに嫌なやつだもんね。じゃあ「トモ」にするよ」


「そうだそうだ」


「つうか本当にその名前自体が嫌なの?改名したいくらいに?」


「…いや…さすがにそこまでは…親にも申し訳ないし…」


「やっぱお前優しいじゃん!!!いい子にまっすぐ育ってくれて嬉しいよ」


「うるせぇよ!!!お前は私の何なんだ!!!」


「友達」


「は?(トゥンク///」


「なにニヤニヤしながら顔赤くしてんだよ!トモコ!!!」


「うっせーーー!!!ていうかトモコってゆーな!」


「あいつみたいにイジって「トモコ」って呼ばれるのが嫌なんでしょ?バカにされてる感じがして」


「そうだよ!!!」


「私たちに「トモコ」って呼ばれるのは?」


「…別に…そこまでは…嫌じゃ…」


「やっぱお前かわいいじゃん!!!いい子に愛らしく育ってくれて嬉しいよ」


「何回繰り返すんだよおおおおお!!!さっきから何も話進んでねーぞ!?某吹奏楽アニメ映画は真面目にアンコンやってたぞ?こちとら「EZ DO DANCE」だぞ?そんなんでいいのか?こっちだってアンコンやってんだぞ?差がありすぎるんだYOOOOOO!!!」


「やっぱ止めた!やっぱり私はこれからもその場の気分で「トモコ」か「トモ」って呼ぶ!でも今後本当に嫌だったらちゃんと言って。「トモ」に統一するから」


「はぁ…」


なんか有耶無耶にされた気がするんだが…まぁいいや。

吹奏楽部のみんなに「トモコ」って呼ばれるのは正直そこまで嫌じゃないし。

しっかしアイリと話してたら、あいつに言われたことなんてどうでも良くなってきた。

あんなやつの言葉でモヤモヤイライラしてる時間がもったいないや!

なんかアイリと話すと、その場その場ではムカつくんだけど、一通り話すとスッキリするんだよなぁ。

物事を整理できて前向きになれるのか?

それとも有耶無耶にされて丸め込まれてるだけなのか?

どっちにしても不思議な感覚。

ん、なんかちょっと元気出た!


「でさー、トモコ…」


「トモコってゆーな!(笑顔)」


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