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第99話 何か日常系4コマみたいなのやってみたくなった2

■ツンデレ

ユリとユウカ、1年生の部屋にて。


「ユウカなんか今日静かだよね、緊張してる?」


「え!いつもと変わんないと思うけど?」


「いやいや、なんかちょっといつもと違う気が…いつもより口数が少ないというか」


「…私って普段そんなギャースギャース言ってる感じなの…?」


「いやぁそういうわけではないんだけど…あぁそっか!トモがいないから静かに感じるのか!」


「トモのせいかよ!」


「いつもなんか2人でしゃべってるからさー」


「あいつがいちいち食ってかかってくるだけで、別に仲良くおしゃべりしてるわけでは…」


「そうなの?なんかコテコテの漫才みたいに仕上がってる感じがするけど」


「…漫才…」


「ユウカいつも的確にツッコんでるじゃん」


「あいつがいつもうるさいから注意してるだけでツッコミじゃないし」


「あーまぁねぇ。でも、トモのこと嫌いなわけじゃないんでしょ?」


「うーん…まぁ嫌いではない。部活に取り組むときはしっかりやってるし、ホルンの音色も私とは違う良さがあるし。そこはちゃんとリスペクトしてる。ただ…」


「ただ?」


「あいつイチイチ私に食って掛かってくるというかイジってくるでしょ?ちょっとならいいけど長いからうっとおしいんだわ。たまに言ってることに正論や気づきがあるから無下に聞き流すことはできないからちゃんと聞いてるけどさ。あと部活はちゃんと出るのに学校は遅刻してきたりたまに授業サボっって部室にいたりすんじゃん?その姿勢がちょっと心配だな。ちゃんと授業出たりテストこなしたりしないと部活できなくなっちゃじゃん?そこが心配というか不安というか。トモの将来が…」


「…めっちゃトモのこと好きじゃん…」


「は?」


「嫌いな人のこと心配しないでしょ」


「違う違う違う!私は吹奏楽部や先輩たちに迷惑がかかるのが!!!」


「わーったわーった。そういうことにしとくよ」


「…ユリだって…佐々木君いないからいつもより静かじゃん…」


「はぁ~~~~~!!!!!?????別にあいつのことは何とも思ってないし!ただのペットパートの同期!あいつもいつも一言多いからウザいんだよ!だから私がギャースギャース言うことになっちゃってるだけなの!女子にあんな態度ばっかりしてると将来ヤバいから注意してやってるだけなの!感謝しろっての。あとあいつ授業サボったりはしないけど、基本的に文系科目にやる気がないの!だからいつも赤点ギリギリだしたまに補講受けるの。そんなんだからペットパートや吹奏楽部全体に迷惑かけてるのに本人にどこまで自覚があるのやら。ホント困るわ。将来が心配だし不安だわ!!!!!」


「…めっちゃ語るじゃん…」



■〇〇世代

コージとアオイ、練習後の片付けの時間にて。


「今日は聴けなかったですけど、明日の練習は私たちの前は福浦高校金管八重奏ですよね?」


「そうだね、ちょっと演奏聴けるかもね」


「やたー!県大会で聴いたとき、福浦高校のテューバ凄すぎて圧倒されちゃいました。明日聴けるかなぁ」


「あの人は凄いんだよ。僕たちの学年の福浦地区のテューバ奏者の中では大体の人が名前知ってるくらい。中学校の時も全国大会出てるし、演奏も上手で頭もいい。とにかく凄いんだよ。中学の時1回合同で練習したけど、その時からオーラが違ったもん」


「はぁーーー。〇〇世代ってやつに名前付いちゃう感じですかね」


「そうだね、つけるとしたら絶対あの人の名前だよ」


「藤原さんはどうだったんですか?男子だし覚えられやすいじゃないですか!」


「いや別に普通の学校だし特に目立たず…。テューバって他のパートより比較的男子多いし。さすがにオーラを纏うほどの存在感はなかったよ」


「私は同学年ではちょっとだけ有名だったんですよ」


「え!凄い!なんで?」


「「ちっちゃい体で大きい楽器抱えててかわいい」って…」


「ごめん」



■義妹

カナとコヨミ、風呂場にて。


「こよみん(カナだけコヨミのことをそう呼んでいる)ってナツキのことどう思ってんの?」


「え、いや、どうって…?」


「お兄ちゃんの彼女になったわけでしょ?「私の大好きなお兄ちゃんを奪うなんて、なんて〇×△■な女なんだろう!この泥棒猫!」とか思ってないの?」


「思ってないですよ!私別にブラコンじゃないですよ!」


「なはは、じゃあ付き合ってるの知ったときなんとも思ってなかったの?」


「いや、正直やるな!って思いました。あんな美人なナツキさんに自分から告白して付き合うだなんて、お兄ちゃんも意外とやるじゃないかって思いました。自分から告白なんてしない人だと思ってましたから」


「こよみんなかなか藤原に厳しいなw」


「もっとしっかりしてほしいです。ナツキさんとお付き合いするんならもうちょっとぴしっとしてほしいです」


「こよみんナツキ様ファンクラブだっけ?」


「違いますけど…ずっと美人でいい人だなーって思ってました。最初は怖いのかなって思ってましたけど、話すととっても優しいです」


「おぉ大絶賛じゃん!ちょっとナツキ来いよ!」


「なに?」


「こよみんナツキのこと大絶賛なんだわ」


「ナツキさん凄く美人で優しくて、お兄ちゃんとも付き合ってくれていて…最強です!お兄ちゃんと付き合ってくれてありがとうございます!優柔不断な兄ですがよろしくお願いします」


「最強…私もコヨミちゃん好きだよ。コージと付き合っても嫌な顔しないし、素直でかわいい。こんな妹いたら可愛くてしょうがないんだろうね」


「実質妹みたいなもんじゃん。てかこよみんってナツキのこと「かっこいい」って全然言わないよね?みんなよく言うのに」


「「かっこいい」もわかんなくはないです。でも美人だなぁって思います。なんか私の中ではそっちのがしっくりきます」


「私もそういわれる方が嬉しい。コヨミちゃんあんたも最強だよ」


「ナツキ様ファンクラブよりナツキのことわかってるねぇ!でもあいつらに目ぇつけられないように気をつけなよ?拉致されて「ナツキ様はかっこいいでしょ!」って洗脳教育されたり、「ナツキ様の義妹だからって調子に乗ってる」とか言われて嫌がらせされないように距離取っといた方がいいよ?最悪「義妹様!!!」って崇拝されちゃうかもしれない」


「どんだけ過激的な組織なんですか…ナツキ様ファンクラブ」


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