【第四章 メイドさんの一日】
はい、無事に4話目を投稿出来ました。最近暑いですね!
リアルのあれこれも熱くてヒーヒー言いながら書き上げました。今回はメイドちゃんであるシアのお話。
4話目にして既に迷走感ありますが、年内はこのまま頑張って行きたいですね。
【第四章 メイドさんの一日】
-リヴルが初めて学院に向かう日-
「…………起床時間ですね。ふわ……」
『グリモア』の2階にある一室。カーテンの隙間から漏れた朝日が顔を照らす。右手で日光を防ぐようにしながら気怠げに目を開くと、中指に付けていた指輪……私の魔具がきらきらと輝いていました。
『メイドの朝は早い』──────────
……などと言う書き出しで始まる本や物語は星の数ほどあるでしょう。実際、私以外の『セルヴァント』のメイドは5時台に起きている方も居るとか居ないとか。
けれどこの私、アイーシャ・シア・セルヴァントにはその一文は当てはまりません。
無論、主様より早く起きるというのは当然なのですが……それでも一般的なメイドと比較すると私の起床時間は遅い方かもしれません。
と言うのも、主様曰く『従者だからってめちゃくちゃ早く起きなくても仕事は出来るんだからゆっくり寝ろ。というか俺もゆっくり寝たい』とのお達しで、基本的に私の起床時間、そして始業時間はだいたい8時から9時になっていました。
起床したら、まずは身だしなみを整えることから始まります。従者として、仕える人に恥をかかせるような格好は決して許されるものでは無いですから。
洗面台に立って冷水で顔を洗い目を覚ましたあと、見慣れた長い銀髪を櫛で梳かして整え、いつも通り赤色のリボンを使って一つに纏めてポニーテールにします。
簡単に化粧を済ませ、制服に着替え終わったら身支度は完了。主様を起こす前に台所に向かい、朝食の準備に移ります。
「さて、今日は何を作りましょうか……」
基本的に何を作っても美味しい美味しいと食べて頂けるのは作り手としては嬉しい限りですし、手作りする限りは色々と食べて頂きたいので毎朝の献立には頭を悩ませています。
「そう言えば……最近お米は食べていませんでしたね。極東の料理にしましょうか。確か極東料理の本はこの辺りに……」
レシピ本を置いてある棚から一冊の本を取り出し、一通り手順を確認した私は早速調理に取り掛かります。
お米を炊いて魚を焼き、玉子焼きを作り、味噌汁を作った後は、食事に合う極東のお茶を淹れる準備。
主様は基本的に珈琲を愛飲していますが、今日はこちらの方がいいでしょう。
「……そろそろ主様を起こさなければいけませんね」
朝食を一通り盛り付け終わったら主様の部屋へ。
本日は学院の臨時講師として初めて勤務する日ですし、昨日は流石に夜更かししていないと思うのですが……
「主様、おはようございます。朝食が出来ましたよ。早く食べて頂かないとお時間が──────────」
「…………ん……あと、三工程……すぴー…………」
ノックをして主様の寝室に入ると……主様が机に突っ伏した状態ですやすやと安らかに寝息を立てておりました。しかも寝言まで。
机の周りには術式などが書かれたメモが散らかっていますし、恐らく昨夜遅くまで今日の準備をしていたのでしょう。
国王陛下からの依頼ですし、期待にお応えしたいと言うのもあるのでしょうが……遅刻してしまっては本末転倒です。折角作った食事が冷めてしまうのも勿体ないですし、ここは心を鬼にしてでも早急に起きて頂かなくては。
「……こほん。主様、大変です。マリィ様がご来店なされました」
「……っなっ、はっ……!?へ、かあさん!?」
「嘘です。おはようございます主様。昨夜は遅くまで準備なさってたようですね」
「…………分かってるなら脳が疲れてる時にマジで洒落にならない嘘はやめてくれ、起き抜けなのに生きた心地がしない」
「お疲れなのは承知していますが、本日は絶対に遅刻してはいけませんからね。朝食も既に作っておりますし、早く目を覚ましてテーブルについてくださいね」
「はいはい分かったよっと……んふぁ、ねっむ……今朝は何作ってくれたんだ?」
「極東料理です。白米に玉子焼き、魚の塩焼きには大根おろし、そしてお味噌汁……飲み物はお茶をご用意しました。久々だったのであまり自信はありませんが」
「マジか絶対美味いやつじゃねーかそれ。極東料理は健康にも良いって聞くしな、尚更楽しみだ」
「ではお待ちしておりますね、失礼します」
台所に戻ってお湯を沸かし、料理をお皿に盛り付けていると普寝ぼけ眼を擦りながら着替えを終え、普段着ているローブを脇に抱えた主様が食卓につきました。
「眠すぎる……けどめちゃくちゃ美味しそうな匂いがする……」
「食事中に眠ってはいけませんよ。淹れたてのお茶を飲めば少しはスッキリすると思いますが……熱いので気をつけて下さいね」
「ん、頂きます……んっく、あ゛〜、なんか冴えてきた気がする。珈琲もいいけど、極東のお茶も美味しいな」
「お気に召されたようで何よりです。さて主様、本日の私の業務についてですが……」
「あぁ、念には念をってことで店の方は一日休みにしといた。エフィは呼んであるから、あいつに手伝って貰って掃除とか日用品の買い出しとか……その辺りは任せるよ。
……お、この焼き魚美味いな。塩加減が丁度いい。玉子焼きも程よく甘くて炊いたお米に合う」
私に指示を出しながら箸を進めている姿を見て、表情には出さないように心の中でほっと一安心しました。
不安があったという訳ではありませんが、実際に本人の口から『美味しい』と言って頂けるのはやはり嬉しいものです。
「かしこまりました。お帰りは何時頃を予定されておりますか?」
「今の所は何とも言えないな、多分遅くても夕方くらいだとは思うけど……あ、でも夕飯は食いたいな」
「なるほど、ではご要望に合わせたスケジュールで動かせて頂きますね」
「曖昧な指示で悪いけど俺が慣れるまではこんな感じの日がちょくちょくあると思う、暫くは我慢してくれ。……ずずっ、よし、ご馳走様でした」
湯のみに入ったお茶を飲み干して朝食を完食した主様が、徐ろにローブを持って立ち上がりました。
「はい、お粗末様でした。すぐに出発されますか?」
「あぁ、時間はまだあるし場所も近いから、本音を言うともう少しゆっくりしたい所だけど……初日だからな、早めに着いてた方が印象良いだろうし」
「そうですね。ではお見送り致します。……分かっているとは思いますがお仕事中にうたた寝してはいけませんよ?」
「朝食べてスッキリしたから大丈夫だよ、眠気覚まし兼ねた飴だってあるし。もしもの時は魔術でもなんでも使うさ……んじゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃいませ、主様」
そう言って主店を出られる主様を深々と頭を下げて見送りました。
……エフィさんがいらっしゃるまでに私の朝食を済ませて、洗い物も片付けなければいけませんね。
────────────────────
「おはようございま〜す!」
主様が出発してから約1時間後、元気な挨拶と共にお店の扉が開かれ、従業員であるエフィさんがやって来ました。

「おはようございます、エフィさん。わざわざ来て下さってありがとうございます」
「大丈夫です大丈夫です!お給料貰えますし!それで、私は今日何をすれば良いですか?」
「そうですね……では早速、お店の外の掃き掃除からお願い致します。店内だけでなく、建物周りが散らかっていてもお客様の来店意欲を削いでしまうので」
近くにあった箒とちりとりを手に取り、エフィさんに渡しました。お店を順調に経営していくために清潔さは必要不可欠。エフィさんは少しおっちょこちょいな所もありますが、お仕事自体はとても丁寧なので信頼がおけます。
「了解です!外ならあたしも本をばらまくことも無いですし……早速行ってきます!」
「はい、お任せ致しますね。あぁ、荷物は私がお預かりしますね。いつもの場所に置いておきますので、必要なものは先に持っておいて頂けますか?」
「あっ、そうですね荷物荷物……はい!お願いします!」
荷物を私に預け、鼻唄を歌いながら両手に掃除用具を持ってエフィさんは外に出て行きました。
「さて、私も再開致しますか」
床の掃き掃除から商品である魔術書を陳列してある本棚の埃取り。窓はしっかり二回、乾拭きまで行い、緣の僅かな汚れも見逃しません。
片手間でエフィさんに指示を出しつつ、二階の方も手早く片付けていきます。主様が不在の時はお部屋の掃除はしない決まりのため、その分念入りにしっかりと。
……お掃除をしていると、いつも修行時代の事を思い出します。
『掃除の出来は細部で決まるもの』と、お母様に何度も教えれたあの頃。
修行そのものは大変でしたが、こうして隅々までお掃除をした後は晴れやかな気持ちになりますし、しっかり教わって良かったですね。
「アイシャさ〜〜〜ん!外周りの掃除とゴミ捨て終わりました〜〜〜!」
「お疲れ様です。もうお昼時ですね。私も一段落しましたし、お茶にしましょうか」
「は〜い!」
外にいたエフィさんに窓から声をかけ、私は一階のキッチンへと向かいます。
エフィさんは応接用のテーブルではなく、キッチン近くにあるてテーブルで既に待っていました。
「お茶請けは主様がこの前頂いたクッキーにしましょうか。ここにあるものは自由に食べていいと主様も仰っていましたし。
本当ならケーキくらいはお出ししたかったのですが、スイーツはどうしても凝ってしまう性格のために時間が足りず……」
「全然大丈夫ですよ!アイシャさんの作ったケーキは気になりますけど……また今度三人でいる時に食べましょ!それに二人だけで食べちゃったら、きっと嫉妬されちゃいますし!」
「ありがとうございます、その時は腕によりをかけてお作り致しますね。紅茶はアイスで大丈夫ですか?」
「はい!あっミルクもお願いしますね!」
「かしこまりました、味の方は甘めですね」
エフィさんの分のアイスミルクティーと、自分の分のアイスカフェラテを作り、クッキーと一緒にテーブルに持っていきます。
「お待たせ致しました、今日は実質的に一日自由なので、ゆっくりなさってください」
「わ〜……!いただきま〜す!あむっ……ん〜〜!おいひ〜!このふっひーふほふおいひいれす!」
「お口にあったようで何よりです。沢山ありますので是非どうぞ」
そう声をかけながら、私もクッキーを頬張ります。
サクサクとした食感に、口の中に広がるふんわりとしたミルクの風味。
この前依頼を受けた牧場主の方からお礼に頂いたものですが、中々美味しいですね。
まだまだ沢山ありますが、これは残しておかなければ主様に怒られてしまいそうです。
「はふぅ〜♪アイシャさんの入れるミルクティーはいつ飲んでも本当に美味しいです……!
どれだけ練習したらこんなに美味しく淹れられるんですか……!」
「そうですね、確か食事周りに関しては十歳の頃から教えられて来たので、だいたい十年くらいになるでしょうか」
「じゅ、十年!?えっじゃあアイシャさんってメイドさん十年目なんですか!?」
私の言葉に、エフィさんが驚いた表情を見せました。別に隠していた訳ではありませんが、彼女に私の話をした事は今まで無かったですね。
「『セルヴァント』のメイドは十八歳にならないと正式なメイドとは認められないので歴としては二年目ですね。練習も含めて十年という意味合いです、複雑で申し訳ありません」
「いやいや!それでも凄いですよ!というかそんな前から修行してたんですね、ビックリです」
「メイドになるための教育が始まったのは六歳の頃なのですが……料理はある程度成長してからという決まりで」
「ろ、六歳!?」
「はい。一般的な知識に関する座学やマナーに関する教育から始まり、家事全般は勿論、戦闘や魔術などなど……この世界でメイドをするにあたって必要なことの殆どを叩き込まれます」
「あ、あたしには想像もできないですね……多分途中で逃げ出しちゃうと思います」
「そういう一族ですからね、私の家系は。詳しい話をすると長くなってしまいますので省かせて頂きますが、とても大変でした。それこそ逃げ出したくなる日もありましたね」
あの日々の事は、今でも鮮明に思い出せます。
最初は楽しかった修行の日々が、だんだんと厳しく、辛くなっていったあの頃。
それでも私が修行を続けられたのは……
───────『シアがりっぱなメイドになるの、待ってるから!』
「……ふふ、それでも、悪い事ばかりでは無かったのですよ」
「……あたし、アイシャさんのそんな表情初めて見ました……そういう顔もするんですね……」
「『セルヴァント』の者はその人間離れした体質故に勘違いされやすいですが、普通の人とそう変わりません。前みたいに嫌な事があれば怒りますし、嬉しい事があれば喜びますよ。
……まぁ、自分でも感情が表に出にくい人間だという自覚はありますが」
「でも店長はすぐ分かるんですよねぇ……」
「主様のご両親と私の母が旧知の仲で、物心つく前からずっと一緒に育って来ましたので……それにしても私の感情を敏感に察知される事が多いので、私も時々驚きますよ」
実際、主様はよく人を見てらっしゃいます。
恐らく私と長い間一緒に過ごす中で培ったところもあるでしょうが、依頼主の方の要望に合った魔術書を的確に製本、販売出来るのは主様の才能の一種と呼べるでしょう。……本人には、その自覚は無いようですが。
「まだお店に来てからそんなに経ってないのもありますけど、二人の仲良しさが羨ましいですよ〜!もっとお話したり仲良くなりたいです!」
「そのお気持ちだけでも、私には勿体ない限りでございます。主様も……それを聞けばきっと喜んでくれるはずですよ。
恥ずかしがって冷たい態度を取られるかもしれませんが、そこはどうか許してあげてください」
「あっ、そういう所そういう所です!分かってる感が羨ましいんです!いいなぁほんと大好きですよねお互いのこと!」
「──────────はい?」
エフィさんが何気なく放った一言が私の脳内で乱反射を始めました。大好き、大好き?だいすき……大好き?
いえ、落ち着きなさいアイーシャ。ここは冷静になるのです。メイドたるものこの程度で動揺してはいけません。
「あ、あれ?アイシャさん?大丈夫ですか?お〜い」
「いえ、なんでもありませんよ、はい。そうですね、仕えてる主の事を好いていない従者なんて居るはずがありませんから、えぇ」
「…………へぇ〜〜やっぱそうなんですねそうですよね当然ですよねぇ〜!」
「……さて、そろそろ仕事を再開しなければなりませんね。エフィさん、にやけ顔を早く元に戻して下さい。買い出しをお願いしたいので、そのままでは不審者に間違われてしまいますよ」
「えっへへ〜、そうは言ってもアイシャさんの女の子らしい一面が見られてラッキーで嬉しいですよ〜♪怒ってるところはこの前見れましたけど、やっぱりこっちの方が良いな〜♪」
「…………その表情、早くやめて下さらないと怒りますからね」
「や、やっやめますっ!もうしませんから怖いオーラ出さないでくださいぃ!」
ちょっとムッとしただけなのですが、思ったよりも怖がらせてしまったようですね……。
自分の表情の乏しさというか、冷たさを過小評価しておりました。反省しなければ。
「冗談です。すぐにメモをご用意しますので少々お待ちくださいね」
「さ、流石に今のはあたしでも分かりました……こわかった……」
────────────────────
-夕方頃-
「──────────ふぅ、今日はこのくらいでしょうか」
と、エフィさんに買ってきて頂いた日用品をしまい終わったところで一息つきました。
買い出しから戻ってきた時点で色々とキリが良かったので、退勤して頂きましたが……なんだか怯えていたような気がするのはきっと私の気のせいでしょう。そうであって欲しいものです。
「……いったいどうすれば良いんでしょうね」
「何の話だ?」
「──────────っ!?」
「よっ、ただいまシア……そんな驚くことないだろ、流石に傷つくぞ」
かけられた声に驚いて振り向くと、そこにはいつの間にか主様の姿が。
「それはこちらのセリフです。急に声をかけないでください、私だって驚くことくらいあるんですよ」
「てっきり気付いてるって思ってたからさ。考え事してたっぽいけどどうしたんだ?珍しい」
「……いえ、大丈夫ですよ。特に何かあったという訳ではありませんから。そんな事より、どうだったのですか?学院の方は」
「すっ……げぇ大変だったよ。子供達は好奇心旺盛で元気すぎて纏めるの大変だったし、仕事だーつってなんかフーシオの野郎が居たし、案内の先生も個性的だのなんの」
肩を竦め、ため息を付けながら主様は答えました。寝不足のせいもあるとは思いますが、その顔には確かに疲労の色が浮かんでいます。
「でも、この依頼は受けてよかったと思ってる。おかげで、朧気だった俺のやりたい事が……何となくだけど固まった気がするんだ」
しかし確かな決意が目の奥に浮かんでおりました。グリモアを作ると……自分のやりたいようにやってみたいと旦那様達に告げた時と、と同じものが。
「今日使った魔術を見てさ、子供たちが喜んでくれたんだよ。もっともっと、魔術を通して誰かに喜んで欲しい……学院だけじゃなくて、グリモアでの仕事も通してな。
……なんて、ちょっと単純すぎるか?」
「私はどんな事があっても、主様に従いますから。ですがそうですね、あえて私個人の意見を述べるとするなら……単純でも良いではないですか。主様らしい、素敵な目標だと思います」
「……思ったより素直に肯定されてちょっと今度は俺がびっくりしてるんだけど」
「あら、それならばもう少し厳しくした方がよろしかったですか?」
「悪い、俺が悪かった。疲れてるから厳しくするのは勘弁してくれ」
冗談に対して即座に手を合わせて頭を下げる主様の姿がなんだか可愛らしく見えたのは、きっと気のせいではないでしょう。
仕えるものとして、従えるものとして、正しい距離感では無いかもしれません。ですが幼い頃から一緒に過ごしている私たちにとってはとても心地よいやり取りでした。
「ふふっ、素直なのはいい事ですよ、主様も……私もですが。さて、少し早いですがお疲れのようですし、疲労回復に効果のある夕食をお作り致しますね。
すぐに準備しますから、寝てしまってはいけませんよ」
「あ〜〜ちょうど夕飯食いたいなって思ってた頃だったんだよ、流石シアだな分かってるぜ」
「お疲れの日はいつもお腹を空かせていますからね、主様は。それでは少々お待ち下さい。『セルヴァント』の名にかけて、美味しい夕食をお作り致しますので」
そうして、私の一日は過ぎていきました。あとは夕食を済ませたのちに再び洗い物。
お風呂で身体を綺麗にしてその日の汗を流し、眠りにつくという一連の流れ。
そして最後に今日起こったことを日記に纏めてから、私は漸く眠りにつきます。
…………一見完璧に振舞っているように見せても、秘めた悩みと言うのは案外沢山あるものなのですね。
でも主様と…………リヴルと一緒なら、それも乗り越えられる気がします。
これからも誠心誠意、彼を支え、共に進む。『あの日の約束』を果たし続けるために。
ぼんやりしてきた意識で改めて決意を固めながら、私は微睡みの中に落ちていきました。
【第四章 メイドさんの一日 -終-】
はい、という訳で4話でした。読んで頂きありがとうございます。次回、ちょっとお話が動きます。ドタバタ続きですが、頑張って書いていきますので引き続きよろしくお願いします!