表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強は今日もマイペースに  作者: ノメリコフ
11/11

襲撃

「そういえば最近、魔王幹部がこの辺りの国境付近に出没していると言う噂を耳にしましたが、何か知っていますか?」

「いや、初耳だ。まぁ興味ないからな。そんなことは」

ゼータは楽観そうにしているが、クルルはというと・・・。

「そんなことはあります!一大事ですよ。いいですか・・・!ーーー」

クルルの長い説教が始まった。


10分後。

「~ということなのでしっかりと危機感を持ってください!」

クルルはハァハァと息を立てて疲れている。

「とにかく、戦場は近くではありませんが、ここも魔王の領地に近いことは変わりません。なのでいつ魔王軍に攻められてもおかしくないので常に準備をしておいてくださいね」

「大丈夫。俺にその必要はない」

ゼータは机に肘を付き拳で顔を支えて楽観的に言うが、その雰囲気は堂々としていて説得力が何故か感じられた。

カーーーンカンカンカンカンカンカーーーン!

甲高いベルの音が村中に響く。

「こいつは確か非常用の合図だったかな」

「それってつまり」

「何かあったんだろうな」

そして走る誰かの音。焦っているのか、音が心なしか拙い。

それもそのはず。

「ま、魔王軍だ!!魔王軍が攻めてきたぁ!!」

男が叫ぶ。

それによって男の言葉を聞いて村人は慌て始める。

恐怖に怯える者。一目散に我先にと逃げ急ぐ者。混乱して動けなくなる者。

それぞれ一様になっていく。

「姫さん、どうすんの?」

外に出ていた二人はこの状況に冷静でいた。

「もちろん戦いますよ。この国の王女として、勇者パーティーの賢者として!」

しかしクルルの手は震えている。

まぁ頑張りな。

「じゃあ、俺は安全なところに行くわ」

ゼータは手を軽くあげて去っていく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ