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2.1:【記憶力の秘密】 マジックナンバー7±2って?

 ソーシャルゲームにおいて、登場キャラの多さは、もはや常識といってもいい外せない魅力です。


 ギャルソーシャルゲーの基礎を作った、艦これの初期でも、100人余。

 また、ガチャのバリエーションの問題もあって、それ以上のキャラ数を用意する、ゲームが山ほどあります。


 でも、待ってください。

 それって、IP化の観点から見て、適正な数なのでしょうか?


 いきなり、100体もキャラクターが並んで、名前が覚えられる?

 皆さんも学生時代、118個もある元素記号表を見て、これをすべて覚えるのかと、げんなりしたことはありませんか?


 その答えを示す、1つの理論として、アメリカの心理学者『ジョージ・ミラー』が提唱した、『マジックナンバー7±2』(※1)という、法則があります。


 すなわち、個人差はあるけど、成人が瞬間で覚えられる要素は、5~9個である。(※2)(※3)

 それを、超えたものを一度に見ると、否定的な感情が芽生える。


 という、理論です。

 もっと少ないのではないか? など、数には諸説あります。

 が、ともあれ、100余というキャラクターを一度に見せるのは、本来、ユーザの心象を考えれば、上策ではなさそうです。



(※1) マジカルナンバー7ともいう


(※2) 瞬間で覚えられる要素

 この一時的な記憶をおこなう脳の領域を、心理学や脳科学では『短期記憶』『ワーキングメモリー』と呼ぶ。

 目にした何かに注目したり、判断したり、憶えたりする場合は、短期記憶を必ず経由しなければならない。記憶や判断力の中継地点と呼べるスペース。

 マジックナンバー7±2は、この短期記憶の許容量を予想した理論といえる。


(※3)

 より厳密に説明すれば、記憶する情報は、

 『感覚記憶』→『短期記憶』→『長期記憶』

 という経路をたどる。

 視界に入った情報は、まず感覚記憶に収められる。が、その情報に注目・判断を下すならば、次の短期記憶に移す必要がある。

 ただし、短期記憶の容量には限界があり、それを超える情報が一度に迫ってくると……というのが、マジックナンバー7±2のお話。

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