表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

緩やかな平常時

お兄ちゃんは、公園に向かってじいちゃん探しの一歩を大きく踏み出した。勢いに負けた、ここぞの切り札ショウリョウバッタは当たり前みたいに吹き飛ばされて宙を舞った。えって思ってたら束の間、カエルのお口でキャッチで食べられちゃって、んっ?って思ってたんだけど、それを蛇が一口呑み込んじゃって、ふえ?って声を出してたら、蛇たちは、おっちゃんに捕まって、サバイバルナイフで手早く輪切りにされて、あらよって感じで釣り竿の先につけられたかと思うと川にぶん投げられて釣りの餌にされちゃった。刹那にも程ない?ってお兄ちゃんに言おうとしたんだけど、丁度お兄ちゃんは空飛ぶ円盤に吸い込まれていて地上3メートルに浮いていた。なんのこっちゃって思うんだけど、輪切りにされた蛇の間、カエルの中からなんやかんやで生還を遂げたショウリョウバッタがピョンってじわじわ上昇するお兄ちゃんの左足、ふくらはぎジャージのところに間一髪で飛び掴まって、はあ危なかったみたいな雰囲気出すもんだから、可愛いって思った。お兄ちゃんどんどん天に召されちゃうからどうすんの?って聞いたら、わからんってなんか憂いた表情しててうけた。そんなタイミングで円盤が横に動き出したから、私も走ってついていくことにした。そういえばって思って振り返ったら、やっぱり釣りのおっちゃん、川の主に丸呑みにされてた。やっぱりねって、形式的なため息出しといて、空飛ぶ円盤なんて追い越しちゃう勢いでその場からダッシュで離れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ