華音のお屋敷でお香体験ご招待と、頭指圧の不思議な効果
その沢田文美に華音は、もう一言。
「椅子に座ってやったほうが、効果がわかります」
沢田文美は、笑った。
「うん・・・それは、そうだ、歩きながらこれやっていると変だね」
そして、華音の顔をマジマジと見る。
「ねえ、華音君、雰囲気変わった、不思議な香りがする」
華音は、沢田文美にまで言われては仕方が無い。
雨宮瞳も注目して、また自分を見ている。
「あの、寝汗をかいてしまって、シャワーを朝したんで」
「その関係かもしれません」
まさか、シルビアと春香と「お風呂も布団も朝シャワーも一緒だった」などとは言えないけれど、これくらいは問題ないと思った。
沢田文美は、アッサリと納得。
「ふーん・・・いい香りだあ」
「たおやかな香り、華音君に合ってる」
華音は、恥ずかしそうな顔。
「少し白檀系かなあ」
沢田文美は、即反応。
「うん!それそれ!」
「大好きなの、白檀」
華音は、うれしそうな顔になった。
「日本でも古くから愛好されてきたアジア系の香りですよね」
「奈良の興福寺でも、白檀のお線香が売れ行きがいいとか」
「沢田さんも、白檀好きなのですか?」
沢田文美はにっこり。
「うん、テニス部で汗臭いから、逆にそういう落ち着いた香りとか、好き」
「洋風の華やかなのも嫌いではないけれどね」
華音は沢田文美と会話が続く。
「そうですか、そこまで香りがお好きなら、家にいろいろあるので」
沢田文美の目がパッと輝いた。
「えーーー?あのお屋敷で?超高級!お願いします!」
隣を歩きながら、瞳はムッとなっている。
「やられた・・・途中から独占されてしまった」
「香りかあ・・・無関心の世界だった」
「まさか沢田さんが、そんなことに興味あるとは」
ただ、なかなか二人の話に割り込めないのも、事実。
そんな瞳に、華音が声をかけた。
「雨宮さんも、もし興味があるのでしたら」
「今度のお手伝いの日にでも」
「シルビアも春香も詳しいので」
華音の言葉で、瞳の笑顔は、早速復活。
「うん!楽しみ!」
今度は沢田文美がムッとしているけれど、瞳はそんなことにはかまっていられない。
本当にうれしいので、グッと華音に身体を寄せて歩くことになる。
さて、通学途中で、「少々」あったけれど、沢田文美と雨宮瞳は、教室に入り、華音から聞いた「頭のてっぺんのくぼんだ所を10回、ゆっくり押す」を、試す。
そして、驚いた。
沢田文美
「え?足が急にホカホカしてきた、何か落ち着く感じ」
「気持ちいいなあ、こんなに簡単に?」
雨宮瞳も同じ。
「うーん・・・これはこれは・・・いい効果だ」
沢田文美と雨宮瞳の教室では、そんな二人に注目が集まった。
そして、それぞれの教室で、同じようなことをする生徒が多くなっている。




