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大量の書物分類作業開始とお姉さまたち

華音の部屋にある、段ボール箱に入ったままの書物を取り出す作業が始まった。

華音は、それでも指示を出す。


「和歌関係に類するものを、それぞれに仕分けする」

「万葉集関係」

「古今集関係」

「新古今和歌集関係」

「その他の勅撰和歌集など」


シルビアが、取り出しながら、まず文句。

「どうして、こう雑然と置くの?」

「そもそも、寺社別に段ボールに詰めてあるから、面倒」

「それに、かなりお香がしみ込んでいて匂う」


春香は、呆れたような口ぶり。

「とても人を呼んでお手伝いしてもらう以前の話」

「ゴチャゴチャすぎ」

「汗かいちゃう、マジで」


華音は、従姉二人の文句に困りながらも指示を出す。

「とにかく引っ張り出そうよ」

「その中で、和歌とそれ以外に分ける」

「まずは和歌でまとめて、それから万葉とか古今とか新古今に分ける」


とにかく雑然と段ボールに入っていたので、最初から和歌集別の分類は困難なようだ。


それについて、シルビアがまた文句。

「最初から言いなさい、当たり前でしょ?」


春香も、きついし、信じられないことまで言い出した。

「女の子に騒がれている時間があるんだったら、その前にやることあるんじゃない?」

「いい?後で、お風呂で背中流して、それくらいはしてよね」


華音は、またしても焦った。

「え?春香さん・・・それ意味不明」


するとシルビアが、華音を制する。

「ゴチャゴチャ言わない、私のも流すの」


頭を抱える華音ではあるけれど、段ボールから本を取り出す動きは早い。

あっと言う間に、「和歌関係とそれ以外」に分類をしていく。


そんな華音の早い動きが気に入らないのか。従姉二人は、また要求。

シルビア

「とにかく、今日はその分類作業だけにして」

「その後、お風呂で背中を流すこと」

「一緒に入ってもいい」

「その後、珈琲とお菓子」


春香

「いいよ、時間もったいないから、待つのも面倒」

「三人で一緒に入ろう、お風呂も広いし」

「私は紅茶とお菓子がいい」


華音は困った。

「あの、高校生なんです、どうして一緒にお風呂?」

「飲み物の違いくらいは我慢するけど」


シルビアは、そんな華音をフフンと笑う。

「私、何も恥ずかしくないもの、自信あるし」

「健康美みせてあげる」

「だから、華音も、恥ずかしがらない」


春香もシルビアには負けていない。

「恥ずかしがるから、恥ずかしいの」

「華音のお尻のホクロを見るのが好きなの」


華音は、動きながら、「この二人の言葉を聞いてはいけない、耳栓をするべきだ」と、真面目に考えている。


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