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華音の意見で、和歌研究に?

華音は、文学研究会の本棚を少し見ながら、慎重に話しだす。

「翻訳も、伊勢の現代語訳も面白いと思うんです」

「ただ・・・その作者の世界に限定されるとも言えます」


文学研究会女子たちの注目は、ますます華音に集まる。


華音

「そこで発想を変えて、和歌」

「有名なところで、万葉集、古今、新古今」

「作者も詠んだ世界、事情は歴史的背景も含めて」

「そして、その歌から、どんな歌が本歌取りをして、詠まれたのか」

「何故、本歌取りをした後代の人は、そのように詠んだのか」


長谷川直美は、目が輝いた。

「そうか・・・一つの歌だけでなく、つながりまでねえ・・・」

花井芳香

「そうなると、いろんな勉強ができるわけね」

佐藤美紀

「古文のお勉強だけでなく、政治史とか、服装史、文化史・・・」

志田真由美

「ふーむ・・・奥が深いなあ」


華音は、女子たちの関心が深そうなので、ホッとした様子。

「和歌も失われてはならない、失ってはならない日本人の財産と思うので」


その華音の言葉で、大枠が決定した。

部長の長谷川直美。

「みんな、反対意見がなければ、和歌研究にしよう」

「万葉からにする?」

「古今も新古今も捨てがたいけれど」


花井芳香

「うーん・・・迷う」

「万葉もいいなあ、でも古今も捨てがたい、新古今の幽玄な世界も好き」

佐藤美紀

「そうねえ・・・万葉も歌の数が4,500首以上で、歌人も450くらい?」

「やりきれない、その上、古今と新古今まで行かない」

志田真由美

「どうせなら、しっかりやりたいよね」


華音は、また意見を言う。

「例えば、僕は奈良の出身」

「山の辺の道という古代からの道、今では田舎道ですけれど」

「そこに万葉集の句碑が所々に立っています」

「それを見に、歩いている人も多くいます」


長谷川直美も奈良の出身、遠くを見るような感じ。

「そうねえ・・・素朴な道で、普通のどこにでもある田舎道」

「そこを人麻呂とか山辺赤人とか、歩いたのかなあ」


花井芳香も、それに反応。

「歩いてみたいなあ、そういうところ」

佐藤美紀は腕を組んだ。

「歩いて見ないと、わからないかなあ、天の香具山の歌とか」

志田真由美は難しい顔。

「旅行したくなった、でもお金かかるよね」


華音は、女子全員の顔を見た。

「ところで、和歌で決まりでよろしいのでしょうか」


長谷川直美は「ハッ」とした顔。

「うん・・・ついつい・・・奈良とか明日香を歩きたくなった」

花井芳香

「華音君に、つい乗せられてしまった」

佐藤美紀

「和歌でいい、でもさ、それ以上に奈良とか明日香に行きたくなった」

志田真由美

「まずは、万葉とか読むかなあ、読まないと歩いてもわからない」


女子たちの反応を見ていた華音が、少し笑った。

何か、ひらめいたような雰囲気の顔になっている。


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