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華音は文学研究会に出向いたけれど・・・

翌日の朝、華音は再び瞳と一緒に登校となった。

それは、偶然ではなく、瞳が久我山駅で華音を待つようにしたため。

華音は恐縮するけれど、瞳は笑うだけ。

「私がそうしたいの」

シルビアも春香も「まあ、ご熱心」と、微笑むのみ。


最寄りの駅に着くと、沢田文美と小川恵美が、示し合わせたかのように、華音を囲むけれど、校門前では、この前のような空手部の威嚇もない。

そんな状態で、すんなりと、グランドから校舎に入ることができた。


教室に入り、瞳が華音に話しかける。

「ねえ、文学研究会は、今日の放課後に行くの?」

華音は、頷いた。

「はい、どんな感じかなあと思って」

瞳は尋ねてみた。

「見るだけ・・・で終わる?それとも、どうしても入部する?」

華音は、

「うーん・・・とにかくお話をしてみて、話が合うようなら入ろうかなと、あまり雰囲気が合わなければ入りません」

と、「普通」の答え。


そんな話を華音と瞳がしていると、周囲の生徒も集まってきた。


「うーん・・・難しいなあ、あの部長」

「長谷川直美さんだよね、いつも上から目線」

「お家柄がいいらいい」

「どこかの大企業のお偉いさんの娘とか」

「取り巻き連中にはやさしいけれどねえ・・・」

「お山の大将タイプ」

・・・・・・

様々、あまり評判がよくない。


華音は、ただ、聞いているだけだったけれど、

「大丈夫、僕が判断するだけなので」

「入る必要があれば入りますし、必要がなければ入りません、それだけです」

と、落ち着き払っている。


瞳は、また少し聞いてみたくなった。

「ねえ、華音君、もし、文学研究会が気に入らなかったらどうするの?」

「文化系だと・・・音楽とかある・・・」

「華音君は音楽は?」

「それとも、運動部は?テニス部だったら大歓迎」

勢い余って、自らのテニス部にまで、勧誘している。


華音は、少し笑った。

「はい、全て、文学研究会を訪ねてからになります」

「今の段階では・・・」

華音の答えは、そこまでだった。


結局「華音君が、文学研究会に行ってからでないと、全くわからない」のは、瞳も他の生徒も、納得するしかない。

その後は、誰からも質問はなく、放課後までは、いつもの平穏で静穏な一日となった。



さて、放課後になり、華音は鞄を持ち、学園図書館の隣、文学研究会出向いた。


「コンコン」

華音が、文学研究会の部室のドアをノックすると

「どちら様ですか?」

女子学生の声が聞こえてきた。


華音は、素直に

「三田華音と申します、先日、転校してまいりました」

「文学研究会に興味がありまして、お話をお聞きしたいと思いまして、伺った次第です」

と、声をかける。





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