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萩原担任の不安、華音の校内見学

さて、学園長室にて三田華音の資料を読み、教員室に戻った萩原美香は、またしてもボンヤリとしている。


口に出るのは、

「すごいなあ、マジかなあ」

「恐れ多い・・・ちゃんと務まるかなあ」

そんなことばかり。


たまりかねた隣の席の国語教師田中蘭は、

「ねえ、萩原先生、どうしちゃったの?」

「学園長室で何があったの?」

と、聞き出そうとするけれど、萩原美香は「ボーっと」するばかり。


それでもじっと見つめて来る田中蘭に、

「言えることだけ言うよ」

「調べればわかることだけ」

と言って、耳元でボゾボソ。

田中蘭も、それを聞いて硬直してしまう。


田中蘭もようやく言葉を返した。

「ねえ、美香、もめ事起きないよね」


萩原美香は不安気。

「血の気の多い連中に絡まれなければね」

「華音君は、見た目は、冷静沈着だよ」


田中蘭は腕を組んで難しい顔。

「中には三田華音の名前で思い出す生徒もいるかも」


萩原美香も難しい顔になった。

「だって、中学の時でしょ?全国大会優勝は・・・」

「この学園は全国レベルではないしさ」


田中蘭は首を横に振る。

「全国大会は都内が会場だよ、見に行った生徒もいるかも」

・・・・教員室では、萩原美香と田中蘭が腕を組んで、いろいろと心配な様子になっている。




さて、午後の授業も、超スンナリ終わり、放課後となった。

雨宮瞳が、三田華音に声をかける。

「ねえ、華音君、部活とか考えている?」

「前期の学園では何部だったの?」


華音は、ふんわりとした笑み。

「前期は、文学研究会に入っていました」

「おもに古文などを読んだり、英米文学の翻訳をしたりしていました」


そんな華音に他の生徒から声がかかる。


「へえ、文化部だったんだ」

「そうだよね、汗臭い体育系ってイメージがない」

「古文苦手だから教えてもらおうかな」

「英文解釈もお願い!」


華音も、まんざらではないようだ。

ニコニコと笑っている。


雨宮瞳が再び、華音に声をかけた。

「ねえ、華音君、校内を案内するよ、いろんな部活を含めてね」

「それも担任にお願いされているので」


その雨宮瞳の声かけに反応したのか、他の生徒が騒ぎ出した。

「私たちもご一緒します」

「私も華音君と歩きたいなあ」

「ああ、雨宮さんはテニス部まででいいよ、後は私たちに任せて」

「華音君は文化部系だから、テニス部なんてどうでもいいでしょ?」

「そうだ、音楽部にも寄ってもらってさ」

「だめ!美術部も!」


三田華音は微笑むのみ、雨宮瞳は少しムッとしている。

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