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華音は空手部女子二年二人がお迎え 華音のもう一人の師匠

午後の授業も平穏、静穏に終了、放課後となった。

華音が立ち上がると、雨宮瞳が声をかけた。

「ねえ、華音君、空手部に挨拶に行くの?」

華音は、素直に頷く。

「はい、約束をしましたので」

雨宮瞳は思った。

「見たいなあ・・・でも、テニスの練習があるからなあ、ちょっと残念」

「実は、剣道も見ていない、剣道部女子から、メチャ強かったって、内緒で聴いたけれど・・・」


華音は、瞳のそんな思いは、知ることもない。

空手部への挨拶のため、教室を出ると、廊下には二人の二年生女子。

「華音君、空手部の練習道場まで、案内するよ」


華音は頭を下げた。

「恐縮です、まだ校内を把握していなくて」

「ところで、あなた方は?」


二年生女子は、一人ずつ答えた。

「私は明美、空手部なの」

「私も空手部、詩織」


華音は、頭を下げた「華音と申します」。


明美と詩織は、笑ってしまった。

明美

「メチャ、固い!」

詩織

「どうして今さら、名前を言うの?」


華音は、顔が赤くなった。

「えっと・・・初対面同士ですし・・・あらためてということも」

そして、顔を赤らめながら、空手部二年女子の後をついて行く。


その三人の様子を見たクラス女子が、雨宮瞳に進言。

「ねえ、瞳、空手部二年生の明美さんと詩織さんが、お迎えに来た」

「なんかヤバいなあ・・・年上女子に拉致されたみたい」

「あの二人の華音君を見る目が、アヤシイ」


瞳は、焦った。

「気になる!沢田先輩といい!」

「あーーー部活が邪魔!」

そう焦るけれど、まずはテニス部の練習を優先しなくてはいけない。

瞳は、結局、悶々としながら、テニス部の練習をこなすことになった。



さて、華音は空手部の練習道場へと歩きながら、様々声をかけられる。

明美

「ねえ、合気道の話は少し聞いたけれど、空手も経験あるの?」

華音

「はい、先生は徒手格闘だったので、合気道、レスリング、柔道、空手、ボクシングも教わりました」

詩織

「なんという名前の先生なの?」

華音

「はい、潮崎先生と言って、最初は自衛隊にいて、アメリカにも渡って、グリーンベレーの指導もしたのかなあ」

明美

「その先生に指導されたんだ、厳しかった?」

華音

「うーん・・・厳しい・・・というよりは、理論的な指導かなあ」

詩織

「理論的?意味わかんない」

華音

「足の動かし方とか、上体を柔らかく使うとか」

「それほど大変ではなかったんです」

明美

「ふーん・・・よくわからないや」

詩織

「ボクシングも見たいかも」


三人は、そんな話をしながら歩き、空手部練習道場に到着した。


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