調査開始(4)ホテルの庭などの不備 チェックインでトラブル?
今回の調査対象のホテルにとっては久保田紀子と華音は「面識のない他人」のため、海鮮料理店を出た後、久保田紀子はタクシー、華音は最寄りのバス停からバスにて調査対象のホテルに入った。
尚、バスが少々遅延したため、華音のホテル到着は、久保田紀子より約30分後になった。
さて、華音はホテルに到着しても、すぐにチェックインはしない。
ホテルの庭や、駐車場の整備の状況を見る。
そして、すぐに嫌な顔。
「煙草の吸殻」
「いつのものともわからない空き缶、ペットボトル」
「ビニール袋、ゴミがあちこちに」
「ホテルの外観は、立派なのに」
少し歩いてホテルの名前が書かれた業務用車両を見る。
ここでも、少々落胆。
「へこみや、こすった跡を放置?」
「ホテルの看板をつけて走るのに、恥ずかしいと思わないのかな?」
また少し歩いて植栽を見る。
華音は、植栽でも首を傾げた。
「雑草が多い、ある程度は仕方ないけれど」
「花はきれいだけれど、雑草に隠れている」
「・・・?雑草の中にも、煙草の吸殻?」
華音は、あまりの状態に呆れ、ホテルに向かって歩き出す。
「庭を見ていても仕方ないかも」
「そういうホテルと思って泊るしかない」
「期待はしないほうがいいか」
「・・・そろそろチェックインをしておこう」
華音は、ホテルの中に入った。
そしてロビーとフロント他を見回す。
「さすがに中は、きれい・・・かな」
「ゴミは落ちていない」
「あそこがロビーで、ホテルに入った正面に海が見える喫茶コーナー」
「あそこが土産物屋らしい」
「スナックとカラオケの看板も見える」
そこまで見回した華音は、そのままフロントに向かう。
フロントには、赤ら顔の中年の男性が立っていた。
華音は、その中年のフロント男性にネットでの「予約完了」を印刷した紙を提示。
「三田華音と申します、シングルで二泊、予約完了となっています」
「今からチェックインをしたいので、お部屋の鍵をいただきたいのですが」
華音としては、丁寧過ぎるくらいに、話をしたつもりだった。
しかし、中年のフロント男性には意味が通じなかったらしい。
「少しお待ちください」とだけ言って、フロントの奥の部屋に姿を消してしまった。




