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決戦!VS国際テロ集団(2)

日本領海に入り、沖縄本島が近づいた時点で、ジャンは船内の兵士たちの様子を見回る。

何しろ香港沖で得体のしれない中国人から食材を購入し食べ、ほぼ全員が、ひどい痺れ状態となってしまった。

また、台湾で解毒剤として高値で購入した薬品を飲ませた直後に、全員が下痢と嘔吐、高熱が続き、なかなか洋上を進むことも、ままならなかった。


「それでも、8割、9割ぐらいか」

ジャンが見る限り、兵士たちは、ほとんど回復しつつある。

さすがに、元軍隊のトップクラス、基本的に身体が丈夫なのだと思う。


また、ジャンと同様、国際テロ集団ドラゴンヘッドの幹部であるボルコフ、アラン、カマルは完全に回復。

余裕たっぷりの表情で、海を見ている。


ボルコフ

「ジャン、警告メールを送ったんだろ?何も心配はいらない」

「日本政府には、戦争をする度胸はない」

「米軍も本気で日本を守る気はない、再占領のために軍隊を置いているだけだ」

「だから、ロシア船だって中国船だって、領海侵犯はし放題だ」

アラン

「日本に、俺たちを把握しているような動きもない」

「仮に海上保安庁とか自衛隊、米軍に把握されたところで、核爆弾を見せれば、攻撃されることはない」

カマル

「沖縄で一度降りてもいいかな」

「今度こそ、まともな飯が食いてえ」


しかしジャンは余裕だらけの幹部連中の言葉には耳を貸さない。

「日本も米軍もなめていると、返り討ちにあうぞ」

「そもそも、口座情報が無効化されたんだ」

「絶対に、何かを掴まれている」

「お前たちは、考えが浅すぎる」


アランが空を見上げた。

「雨が降りそうだ、風も出て来ている」

「沖縄本島で降りよう」

ボルコフも、アランの考えに同意した。

「ああ、ここで遭難したら、計画が水の泡だ」

カマルは、もともと沖縄本島で降りたかったので、頷いてジャンを見る。

「おい!ジャン、さっさと決めろ」

「また揺れると、回復してきた兵士が、また弱る」


ジャンも、海が荒れる危険と、兵士の状態再悪化の危険は、否定し難いと判断した。

「仕方ないか、一旦、那覇港へ」と船長に指示をした約10分後だった。


その那覇港から、白い大型の船が近づいて来る。


ジャンは顔をゆがめた。

「く・・・海上保安庁か?」

「確かに旗を掲げていない」

「不審船扱いか・・・」

ボルコフが怒り出した。

「おい!ジャン!何とかしろ!」

「ここで戦闘をするのか?まだ兵士が回復しきっていない」

アランも厳しい顔。

「下手な旗を出すなよ、余計に不審とみなされる」

カマルは、そのまま武器弾薬庫に走った。

「万が一乗り込まれたら、あれだけは守らないといけねえ」


しかし、ジャンは、なかなか結論が出せない。

「ここで逃げれば、不審船の疑いが膨らむだけだ」

「かといって、まともな旗はない」

「ここで戦っては、テロの意味がない」

「米軍も近い、囲まれればアウトだ」


海上保安庁の大型の白い船が突然、大音量のサイレンを流した。

その大音量のため、国際テロ集団を乗せた貨物船までが揺れている。

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