華音の住む洋館にて(3)
華音はまた笑う。
「フレッシュバターです、生クリームから作っただけで」
「難しい作業はありません」
沢田文美と雨宮瞳が同時に声をあげた。
「華音君!教えて!」
華音は、また笑った。
「はい、いずれ、すぐに出来ますので」
紅茶も飲み終わったので、立花管理人が華音に声をかけた。
「お屋敷の説明をいたしましょうか?」
華音が頷いたので、一行は立ち上がった。
立花管理人の後に続いて、別室を出てフカフカの赤じゅうたんの廊下を歩く。
立花管理人は簡単に説明をする。
「お部屋といたしましては、先ほどの大広間と別室の他に、6部屋ございます」
「キッチン、食堂、お風呂、トイレは別になります」
沢田文美
「すっごい新品のシステムキッチン、食洗乾燥機も大きい」
雨宮瞳
「食堂も豪華だなあ、大富豪の館って感じ」
沢田文美
「お風呂は、明るいね、すごい最新式、ジャグジーにもできる」
雨宮瞳
「トイレもリッチだなあ」
華音は、その反応に苦笑するばかり。
立花管理人は歩きながら説明をする。
「多目的室が1部屋、10畳、ここまでが1階です」
多目的室には、引っ越しの荷物が多く積み重なっている。
華音は恥ずかしそうな顔。
「まだ、ほとんど開けていないんです」
雨宮瞳が尋ねた。
「ねえ、華音君のお部屋は2階なの?」
立花管理人が答えた。
「はい、二階にございます」
「2階は、華音様の御部屋と客室が4室」
今度は沢田文美が質問。
「この引っ越し荷物を2階にあげるの?大変だね」
華音は、少し笑った。
「えっと、手で持つのは大変なので、エレベーターを使うようになります」
立花管理人が沢田文美と雨宮瞳に尋ねた。
「あの、2階もご覧になられますか?」
沢田文美と雨宮瞳は、即答。
沢田文美
「はい、ここまで来たら」
雨宮瞳
「すごく興味があります」
華音は、また苦笑い。
「それではエレベーターで」
一行は、立花管理人の後に続き、エレベーターに乗り込む。
沢田文美
「すごすぎ・・・これもリッチなエレベーター」
雨宮瞳
「内装もすごいなあ、レトロだけど」
エレベーターは2階に到着した。
そして、一行はまたフカフカの赤じゅうたんの廊下を歩きだす。
立花管理人が説明をする。
「2階は、8畳の客室が4つ、それから華音様の御部屋となります」
沢田文美がつぶやいた。
「まるで小さなホテルみたい、それも豪華極まる・・・」
雨宮瞳はため息ばかり、声もでない。




