表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
424/500

美少女アイドルを救え!(2)

華音は柳生隆に尋ねた。

「ねえ、隆さん、どうするの?」

柳生隆はクスッと笑う。

「華音の役目は、アイドルの救出・・・華音は見ればわかる女の子」

「シルビアと春香、エレーナも協力」

シルビア

「隆さんと明美さんで、マスコミを排除する間に、私たちがアイドルのマンションに入る」

春香

「アイドル本人には連絡済み」

エレーナ

「もちろん、同じ部屋にいるマネージャーにも」


華音が意味不明でいると、松田明美がいきなりホイッスル。

そして大音声。

「そこのマスコミ!警察です!車をどけなさい!」

「近隣住民の生活権を侵害して何が報道の自由ですか!」

「それから、ここの車だけではないよ!ここらへんに違法駐車している全ての車両!今、ナンバーを全て調べます!」

「駐車禁止違反にされたくなかったら、さっさと正規な駐車場に駐車しなさい!」


その松田明美の言葉と同時に、柳生隆が群がるマスコミと違法駐車車両を撮影し始め、大混乱となる。


最初は呆気に取られていた華音は、すぐに混乱に乗じて走り出し、マンションの敷地の中に入る。

その華音に、シルビア、春香、エレーナも続く。

マンションの管理人にも連絡はつけてあったようで、すぐに玄関の警備も外され、そのまま内部に入ることが出来た。


管理人は、華音を見て、頭を下げた。

「ありがとうございます、華音君、最上階の7号室です」

と、どうやら華音を知っている様子。

華音は、「ん?どこかで見たことがある」と思うけれど、旧交を確認している時間はない。

そのまま、エレベーターに乗り、最上階に向かう。


エレベーターの中で首を傾げる華音にシルビア。

「柳生事務所の黒田スタッフのお父さんだよ」

「このマンションは柳生事務所のものなの」

驚く華音に春奈。

「それでね、そのアイドルも柳生出身なの」

「清楚な感じで、人気がある」

エレーナは少し笑う。

「でもさ、華音君にアイドルって言っても、知らないよね」

「奈良の山の鹿とか猿のほうが詳しい」

華音は、ムッとするやら残念やら。

「また田舎者扱いして・・・でも・・・そうかも・・・その話題は無理」


さて、そんなことを言っていると、エレーナは最上階に到着。

全員で7号室に向かうと、足音を察知したのか、7号室のドア少しだけが開いた。

そして聞こえて来たのは、涙声。

「・・・華音・・・君?」


華音は、その声にも、少し聞き覚えがある。

また首を傾げながら、「はい、華音です」と答えると、ドアが大きく開かれる。


次の瞬間だった。

声の主、つまりアイドルが華音の腕を思いっきり引っ張り部屋の中に。

そのまま、華音にむしゃぶりついて来た。


「あーーー!華音君!」

「華音ちゃん!結衣だよ!」

「怖かったよーー」

「来てくれたーーー」

「待ってたーーー」

と、完全大泣き、その顔を華音の胸にぴったり押し当て、腕は華音の背中に回っている。


華音に続いて部屋に入った、シルビアと春香は肩をすくめ、エレーナはムッとしている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ