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「八方美人」華音の「フェロモン拡散防止策」?

藤原美里は声が震えた。

「あの・・・私も行ってもいいかな」

他校の文化祭を見に行くくらいで華音に聞くのも恥ずかしいけれど、そこまでに藤原美里はあせっている。


華音はやさしい声。

「はい、かまいません」

「古代史研究会と僕の学園の文学研究会のジョイントで、万葉集から笠女郎の恋の歌になります」

「ご興味がありましたら、いらしてください」


藤原美里は驚いた。

なんとマニアックな、それでいて面白そうなテーマなのかと思う。

しかし、それ以上に興味があるのは、華音自身に対してになる。

「はい、伺います、楽しみにしています」


華音もうれしそうな声。

「はい、こちらも楽しみにお待ちしております」



藤原美里と華音が、電話している時間、エレーナは瞳と話をしている。

エレーナ

「瞳ちゃん、一緒にシルビアと春香の学園の文化祭に行こうよ」

「はい、そうですね、是非」

エレーナ

「マジに気に入らないけれど、あっちの古代史研究会の女の子の接近が危険」

「そうですよね、華音君は人当たりが柔らかいから、すぐに人を集めちゃう」

エレーナ

「時に八方美人過ぎると思うの」

「華音君のキャラと言えば、そうなるんだけど・・・」

本来は恋敵になるけれど、「華音フェロモン拡散防止」では一致しているようだ。



シルビアと春香、今西圭子と松田明美も、「華音フェロモン拡散防止策」を考えている。

シルビア

「変な虫がつかないように、私たち身内で警護したいんだけど」

春香

「うちも、シルビアも出番があるんや、完全には出来ん」

今西圭子

「そやなあ、頼みやすいのはエレーナと瞳ちゃんや」

「うちも文科省の藤村君と一緒やし」

松田明美

「うちもそう、全体の警備に気を配らなあかん」

シルビア

「圭子さんと明美さんが仕事がなければ、最適なんだけど」

春香

「そうやね、年増過ぎて、恋敵対象外やな」

今西圭子

「いや、それは違う、まだまだ捨てたもんやない」

松田明美

「うちは喧嘩したけど、仲直りや、希望がある」

シルビア

「その根拠のない思い上がりは何?」

春香

「華音自身は、何とも思っとらんよ」

今西圭子はため息。

「そやなあ・・・瞳ちゃんやね、華音君の気持は」

松田明美

「エレーナもわかっているけれど、諦めない、なかなか辛いなあ」

シルビア

「藤原美里も本気を出すかなあ、あの子、実は強いよ」

春香

「うーん・・・底知れない力があるかも・・・」


などなど、なかなか、結論が出ない話が続いている。

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