表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/500

華音の住まいと同居人?など

華音は、にこやかに、そしてやんわりと、引っ越しお手伝いを遠慮する。

「本当に、お申し出ありがとうございます」

「ただ、そこまでは結構です」

「自分のことは自分でできますので」


華音があまりにもやわらかいので、誰も「無理やり」が難しい。

沢田文美でさえ、「えーーー?」と言う残念そうな顔をしているけれど、それ以上の突っ込みができない。


雨宮瞳は、そこで聞きたいことがあった。

そして、華音に尋ねた。

「ねえ、華音君は、一人住まいなの?それとも?」


華音は、少し返事に難しそう。

それでも、答えた。

「えーっと、一人住まいと言えば一人住まいです」

「ただ、同じ屋敷に誰も住んでいないということは、ありません」

「二世帯住宅みたいな感じかなあ」


これには沢田文美が興味深そう。

「ふーん・・・面白い・・・それ・・・」


雨宮瞳は再び尋ねた。

「ねえ、華音君、転校してきた日の柿の葉寿司は華音君が作ったの?」


華音は、笑って首を横に振る。

「いえ、恥ずかしいですが、作ってもらいました」


沢田文美、雨宮瞳、その他、華音の周りに集まっている特に女子たちの顔色が、サッと変わった。


「お母様?お姉さま?」

「でも、一人住まいだよね」

「アヤシイ・・・」

女子たちは顔色が変化し、混乱もしている。


その混乱に華音は困ったような顔。

「えーっと・・・親戚になる女性が・・・」

と。言いづらそうになるけれど、それだけでは女子たちはおさまらない。


「何歳の人?」

「一人だけ?」

「美人なの?」

矢継早で、質問も混乱気味。


華音は、それでも素直、正直に答える。

「えっと、年齢は16歳」

「人数は二人で、二人とも学年は一つ上」

「美人かどうかの話は、私は美人と思っています」

「子供の頃から一緒に育っているので、ひいき目かもしれません」


華音の答えで、女子たちのヒソヒソ話が始まった。

「・・・親戚って言ったよね・・・」

「二人?幼なじみ?」

「柿の葉寿司を作れる」

「華音君が美人って言うんだけど・・・」


雨宮瞳が質問をする。

「でね、華音君、その女の子二人は、学校はどうしているの?」


華音は答えた。

「はい、別の学園、僕と同じように9月から転校、女子高に通っています」

「二人とも同じ学園です」


沢田文美が、グイッと華音に迫った。

「ねえ、華音君、遠慮しないでいいからさ」

「私たち、テニス部も華音君にお礼したいの」

「押しかけみたいになるけれど・・・何かお手伝いさせて」


華音は、少し困ったような顔。

しかし、断りづらいと思ったようだ。

「わかりました、まだ未整理ですが」

華音は、「押しかけお世話」を承諾することになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ