華音は、シルビアと春香の女子高文化祭にも出るようだ。
学園文化祭も後片付けも含めて無事終了、華音は帰宅した。
華音が大風呂に入っていると、シルビアと春香が入って来た。
ただ、華音は以前のような表情の変化はない。
そのまま、シルビアと春香の裸体を見て、「今日はありがとう」と言う。
シルビアも春香も、全く前を隠すなどはない。
身体を少し流して湯舟にザブン。
そのまま、華音の両サイドに密着。
シルビア
「なかなか、お子ちゃま華音にしては、良いスピーチであった、ほめてあげる」
春香
「これも、日々の私たちの愛情あふれる教育の賜物、感謝なさい」
華音は、目を閉じた。
「うん、でもね、時間が短かった、どうしても端折る」
「何となく紫の上を語りたくてね」
シルビア
「まあ、仕方ないよ、初心者レベルの高校生に話すには、時間配分も難しい」
春香
「何となく、源氏の世界の雰囲気だけは伝わったと思うよ」
華音は、いろいろと考えている。
「後は、明石の君、玉鬘がヒロイン系かなあ」
「花散里とかはヒロインにはならない」
「案外面白いのが、朱雀帝かなあ、源氏の裏で嘆きながらも、しぶとく生き抜く」
さて、真面目に考えている華音に、シルビアと春香が、何か頼み事があるようだ。
シルビア
「ねえ、華音、再来週の土日って用事ある?」
春香
「瞳ちゃんとデート?瞳ちゃんと一緒でもいい、エレーナが来てもいいけれど」
華音は、素直に答えた。
「いや、来週は文学研究会の面々と浅草に行くけれど・・・」
「再来週はないよ」
シルビアは華音の腕を組む。
「じゃあ、大丈夫だ、これで決定」
春香も同じ動き。
「早速、準備する」
ただ、華音はそれでは何もわからない、聞き返すことになる。
「ところで、お二人さん、何の用事?」
シルビアは、ようやく「用事」を語る。
「私たちの学園の文化祭に来て欲しいの」
春香
「そこでパネルディスカッションのメンバーに」
しかし華音は、まだ内容がつかめない。
「だって、女子高でしょ?僕が入ってもいいの?」
「それに、女子高の文化祭で、僕がパネルディスカッションのメンバーで出演するっておかしくない?」
「それに、そのテーマもわからないし」
「ところで、シルビアと春香って、何かの部活していたっけ」
と、質問やら文句やらになる。
するとシルビアが華音と組んでいた腕を離して、そのまま華音の前面に立つ。
豊かで美しい胸が、華音の目の前で揺れている。
「華音は特別招待のパネラー、奈良出身で古典に詳しい、従弟だし」
「テーマは、万葉集の女流歌人の中から選ぶ」
「私たちの部活は、古代史研究会」
華音は、全く動じない。
「ようやくわかって来た、へえ・・・万葉集ね・・・面白いかなあ」
「女流歌人か・・・額田王から始まって・・・坂上郎女とか・・・笠女郎・・・」
春香が華音に、さらに密着、完全に胸が触れている。
「華音だったら誰が好き?」
華音は、ここでも表情の変化はなく即答。
「笠女郎かな、あの人はすごい」
シルビアは、「はい、テーマ決定!」と、そのまま胸で華音の顔を包み込んでいる。




