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超美味!ルーマニア風ドーナツ。ハロウィンの危険。

エレーナが作ったルーマニア風ドーナツは、「パパナッシュ」というもの。

揚げたての温かいドーナツに、ヨーグルトのようなさっぱりとしたクリーム。

それに甘酸っぱいチェリーソースがかけられている。


松田明美が一口食べてにっこり。

「マジ?この弾力・・・ソースが抜群」

今西圭子は、バクバクと食べる。

「甘み・酸味・香ばしさ・コク・・・完璧」

シルビアは味の深みを感じている。

「チーズの風味もする、練り込んであるのかな」

春香も、食が進む。

「重たそうな感じだけど、食べられる」

さて、華音は、いつもの冷静な感じ。

「どちらかというと、女性向きのデザートかな」

「甘すぎないから、流行るかも」


エレーナは、全員の反応が良いので満足そう。

「何となく作りたくなってね」

「故郷の味だけど」


華音はエレーナの手を握った。

「そうだよね、ずっと離れて」

「時にはそうなるよ、元気を故郷にもらいたいって」


松田明美が華音の顔を見た。

「華音ちゃんも?お母様とお話したから?」


華音は笑って首を横に振る。

「いや、母さんは、あまり関係ないかな」

「主に、風景を見たいなあとかは、思う」


シルビアは華音に少し文句。

「それが悪いの、華音、お母様をないがしろにして」

春香も華音を責める。

「心配していたと思うよ、それを電話も二ヶ月もしないんだから」


今西圭子は、ため息。

「まあ、こっちに来てからの華音ちゃんは、いろいろ危険な騒動に巻き込まれて」

「普通の母なら卒倒するかも」


責められる華音をエレーナがフォローする。

「とにかく元気な顔を見せること、それで母は救われる」

「危険な時もあったけれど、乗り越えたんだからいいさ」


華音は、ようやくフォローが来たので、ひとまずは安心。

そして、話題を変える。

「ねえ、明美さん、ハロウィンってあるよね」


松田明美の表情が、少し厳しくなる。

「うん、最近は暴動まがいになる」

「集団心理で暴徒化する、酒の影響もあるけれど」

シルビア

「今年は会場付近で、自販機で酒を売らないとかって、聞いたけど?」

今西圭子

「それ、実効性ある?居酒屋とかバーでは飲めるんでしょ?」

春香

「そういう規制がない場所で買って来るとか出来るよね」

松田明美

「主催者サイドとしては、制限にも限度がある」


華音も、表情が厳しい。

「酒で暴徒化する場合もあるけれど、酒を飲まないから暴徒化しないとはならない」

「もし、あの群衆の中に、訓練を積んだアジテーターが何人かいると・・・」

「規制そのものに反対するとか、何らかの理由をつけて、簡単に暴動を起こせる」「むしろ、暴動を起こしてとか、起こさせて、楽しむ人たち」


エレーナが少し青い顔になって、華音に尋ねた。

「ねえ、華音君、何か感じるものがあるの?」


華音は、難しい顔のまま、頷いている。


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