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もう一人の親善大使が決定、着せ替え華音計画

華音が高校生親善大使に決定一週間後、官房長官からもう一人の高校生親善大使決定の連絡があった。


官房長官

「もう一人は、藤原美里さん、横浜のミッションスクールのの2年生」

華音は、よくわからないので、「はい」と聞くばかり。

官房長官

「一度、顔合わせをしておきたいけれど、どうかな」

華音は、ここでも「はい」と返事をするしかない。

そして、その顔合わせは、次の土曜日に横浜元町の老舗フレンチレストランと決められた。


華音が、その旨をお姉さまたちに伝えると、皆、難しい顔。

シルビア

「華音は田舎者だしねえ、そんなミッションスクールのお上品なお姉さまに馬鹿にされる」

春香

「格闘と古文は偉いけれど、華音は女性には無粋や、少なくともお洒落ではない」

エレーナ

「横浜元町と聞いただけでも、外国人子女はお洒落って思うもの」

今西圭子

「そやなあ、少なくとも奈良とは大違いや」


松田明美は、そんなお姉さまたちを、なだめる。

「まあ、そのほうがいいかも、華音ちゃんは瞳ちゃんとかエレーナちゃんとかの立派な候補者がおるやん」

「下手に手を出されても、問題がふくらむ」


立花管理人は、そんなお姉さまたちに、一応確認する。

「どうでしょうか、皆様も横浜に?」


華音は、嫌そうな顔。

「やだ、そんなの、もっと面倒」

「僕の用事だよ、どうしてついてくるの?」

「絶対、別行動したい」


しかし、お姉さまたちは引かない。


シルビア

「あのさ、そうやって単独行動して死にかけたのは誰?」

春香

「自分だけ、横浜で女の子とデートして、美味しい物を食べる?その浅はかな発想が気に入らん」

エレーナ

「中華料理も食べたいなあ、フカヒレ食べたい、太ってもいいから食べてみたい」

松田明美は、華音の着ていく服を気にする。

「うーん・・・お世辞にもお洒落と言える服を持っていない華音ちゃんや、何とか見られる服が必要だ」

今西圭子も、珍しく松田明美に賛同する。

「そやなあ、学生服というのも何かねえ」


華音は、また首を傾げる。

「どうして学生服だと困るの?」


今西圭子が即答。

「学園を代表するわけではないの、国を代表するの」

「学生服にこだわる必要は、全くない」


シルビアが、お姉さまたちを見回して、思い出し笑い。

「ねえ、華音の七五三の時みたいだね」

春香が、即反応。

「うん、着せ替え華音だよ、面白かった」

松田明美も思い出した。

「そうそう、最初は我慢していたけれど、途中で面倒って泣き出した」

今西圭子

「可愛かったよね、超大泣きで」

エレーナは、興味津々。

「わあ!面白そうです!やりましょう!」


お姉さまたちは、「華音着せ替え遊び」を喜々として、計画し始めている。

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