昼食会場の大広間に向かう廊下で、バンド結成話等。
地蔵菩薩石仏前の花壇作りとビオラ植え付け後は、汗をかいたので全員がシャワー。
お姉さまたちは内心、華音との混浴を望んだけれど、雨宮瞳がいるので、かなえられなかった。
「まさか、華音が、クラスメイトと現時点で混浴はいかがなものか」というのが理由。
ただ、雨宮瞳が家に帰った夜には、華音との混浴は定番となるので、一定の我慢ができたようだ。
また、着ていた服を全て洗濯乾燥するので、全員が浴衣姿で昼食会場の大広間へと向かう。
雨宮瞳
「それにしても、エレーナ、まじに重たそうや」
エレーナ
「そうなんです、また成長した。ブラ苦しい」
今西圭子
「私たちも自信あるけど、別格やな」
エレーナ
「今はいいけれど、うーん・・・あと何年持つかなあ」
シルビア
「しかたないよ、春香にわけられんし」
春香
「うるさい!まじ皮肉?」
瞳も、エレーナの揺れる胸には、驚くやら呆れるやら。
「浴衣からこぼれそう、プルンプルンしてボールがついているみたい」
ただ、隣を歩く華音の反応も気になるので、チラチラと見る。
しかし、華音はその話題と全然違うことを言いだす。
「ねえ、雨宮さん、たまには音楽もいいかなあと」
瞳は、キョトン。
「え?何?聴きに行くの?コンサート?」
この時点で、瞳はコンサートデートを連想、少し顔が赤くなる。
すると前を歩くシルビアが振り向いて一言。
「ああ、華音が何か弾くのかな、ヴァイオリンでね」
春香も振り向いて一言。
「お子ちゃまやけど、ヴァイオリンは上手や、格闘よりヴァイオリンの華音のほうが好き」
華音は思った。
「そのお子ちゃまって、マジに嫌、春香さんには聴かせない」
今西圭子も「華音のヴァイオリン話」に反応する。
「そうやねえ、確かに上手や、たまには聴きたい」
松田明美は、フフンと笑う。
「うちがピアノ弾く、愛の二重奏や」
エレーナは、思い出した。
「そういえば、お祖父様が言っていた、華音は芸術の才があるって」
「人の心をゆさぶる演奏ができるって」
エレーナは、華音に振り返る。
「私!フルート吹きます!ねえ、遊ぼう!」
とうとうシルビアも反応をはじめる。
「・・・となると・・・私もチェロ出すかな」
春香も負けない。
「クラリネット吹く」
今西圭子が、不安気な瞳に声をかける。
「もし楽器ができなければ聴いていてもいいよ」
「私は、パーカッションをするかな、ドラムなら叩ける」
瞳は負けたくなかった。
だから華音に小声で相談。
「中学までは合唱部だった」
「今はテニス部だけど・・・大丈夫かな」
華音はにっこり。
「うん、僕は瞳さんの声も大好き」
「ずっと聴いていたいから、お願い」
そのまま、瞳の手を握る。
ますます、瞳は赤面、お姉さまたちは「お花畑の二人」とお手上げ。
エレーナは、悔しそうな顔、肩を落としている。




