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バニラアイスアレンジを楽しむ華音たち

華音とお姉さまたちが、リビングでバニラアイスアレンジを楽しんでいると、立花管理人が華音のところに。

「吉村学園長、萩原担任、文学研究会の田中蘭先生がお越しのようです」

「事件が伝わり、ご心配のようで」


華音は、アイスも中途で、そのままリビングを出て、応接間に向かおうとする。

しかし、その華音の動きはあっけなく止められた。


立花管理人は少し苦笑い。

「こちらでご応対なされてはいかがですか」

「つい、バニラアイスアレンジの話をしてしまいまして」

華音が驚く間もなく、リビングに吉村学園長、萩原担任、田中蘭が入って来る。


吉村学園長はうれしそうな顔。

「アイス好きの華音君が、復活したのね、安心しました」

萩原担任は華音の元気な顔を見て、胸をなでおろす。

「うん、吉村学園長からお話を聞いた時には、心臓が止まるかと」

田中蘭は華音を見るなり涙がホロリ。

「とにかく華音君の顔を見たくてね」


華音は、頭を下げる。

「本当にごめんなさい、ご心配をおかけして」

「でも、大丈夫です」


今西圭子も入ってきた三人に声をかける。

「立ち話もありません、アイスでも食べながら」


吉村学園長は、笑顔で萩原担任、田中蘭に声をかける。

「せっかくですから、ご相伴しましょう」

そして、バニラアイスアレンジを囲んでの会話が始まった。


吉村学園長

「華音君の血色がよくて、安心しました」

シルビア

「華音はお子ちゃまなので、アイスは好きです」

華音

「そう?シルビアは僕の二倍食べてる、後で体重計乗れない」

シルビアは、すかさず華音の脛に蹴りを入れている。

萩原担任

「うん、華音君の言う通り、バニラと醤油で、みたらし団子の餡の味」

春香

「ワサビもキリッとしていい感じ」

田中蘭

「この珈琲リキュールが最高ですね」

エレーナ

「リキュールとバニラは大人の味になります」


全員が和気あいあいとバニラアイスアレンジを様々食べる中、華音が文学研究会顧問の田中蘭に提案。

「文化祭の喫茶メニューでどうでしょうか」


田中蘭は即答。

「確かに簡単で、美味しい、OK」

萩原担任

「簡単すぎるかな、和風アレンジがいいかな、源氏の紫上の話だよね」

華音

「抹茶味が無難かなあ」

春香

「私、聴きに行くかな、華音の講釈」

シルビア

「これで案外、講釈は上手、お子ちゃまのくせに説得力はある」


・・・・様々、穏やかな話が続いて、吉村学園長、萩原担任、田中蘭はホッとして帰って行った。


その姿を見送った華音に立花管理人。

「あちこちから感謝状とプレゼントが届いております」

「事故被害者で華音様が回復御技を施された方々」

「鎌倉警察、永田町の警察、公安庁、都知事、神奈川県知事」

「官房長官と総理からは、正式な面会依頼です」


華音は、再びその顔に緊張が走っている。

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