表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
263/500

梶村雄大捕獲作戦(2)

梶原雄大を追う警察車両から鎌倉警察に連絡が入った。

「あと、約5分でそちらに」

鎌倉警察の警察官が、緊張気味に応答。

「高速封鎖作業は完了」

「投げロープと網にて捕獲予定」


柳生隆と華音、井岡スタッフ、松田明美の乗る大型バイクは梶村雄大を取り囲むため、梶原雄大の大型バイクが視界に入り次第動き出す予定。

連絡の約4分後だった。

大型バイクの爆音が少しずつ近く、大きくなってきた。

そして、その大型バイクを追う警察車両のサイレンの音も、かなり大きさを増す。


柳生隆が短く低い言葉を放つ。

「さて、駆るぞ」

井岡スタッフと松田明美は無言で頷く。


ずっと遠くの梶村雄大を見つめていた、華音が突然厳しい顔でつぶやいた。

「万が一、危険な武器を持っているかもしれません」

「その際には、動きます」


柳生隆、井岡スタッフ、松田明美は、その華音の言葉に尋常ではないものを感じたけれど、今さら何も考えている時間はない。

梶村雄大のバイクを囲むべく、自分たちの乗るバイクを発進させる。



耳をつんざくような爆音とともに、梶村雄大の乗る大型バイクが明確に視界に入った、

柳生隆と華音、井岡スタッフ、松田明美の乗る大型バイクが、梶村雄大の無軌道な走行が不可能となるように、早速取り囲む。


柳生隆が大声で叱声。

「おい!梶村!もう、逃れられんぞ!」

「犯した罪の深さを知れ!」

「この先は道路封鎖、お前を捕縛すべく準備完了済みだ!」


梶村雄大も負けてはいない。

「は!うるせえ!警察なんぞ怖がる俺じゃねえ!」

「捕まったからってな、何とも思わねえんだ!」

まったくその走行を抑えようとはしない。


そのやり取りの中で、華音は梶村雄大を見ながら、二つのポイントに注目した。

一つ目は、梶村雄大のバイクの運転席に置かれた720mlのバーボンの瓶。

すでに半分以上は飲まれている様子。

そして、二つ目は、梶村雄大の黒の革ジャンの内ポケットの丸いふくらみ。

その内ポケットの丸いふくらみを、凝視した華音の顔に、すこぶる緊張が走った。

「隆さん、井岡さん、明美さん、これ以上囲むのは危険です」

「少し離れたほうが、安全」


その華音からの言葉に、松田明美が反応。

「華音ちゃん、せっかく囲んだのに?」

「ロープも網も、もうすぐだよ」


井岡スタッフからも疑問の声。

「何が危険なの?具体的には?」


柳生隆も、華音の言葉を受けて、じっと目を凝らす。

そして、華音と同じ、その顔に厳しい緊張が走る。

「う・・・確かにこれ以上は・・・」

華音は、はっきりと言い放つ。

「うん、手榴弾と思います、あのふくらみ方、ポケットの隙間から少しだけ部品が見えます」

「至急、前方で待ち構える警察にも連絡を」


柳生隆が、華音の言葉で、即連絡を取ると、華音はまた言葉を放つ。

「とにかく梶村雄大の右手が内ポケットに伸びる前に、捕縛しなければならない・・・と・・・なると・・・隆さん、あれ持っています?吹き矢とかは」


隆スタッフは、すぐに頷けれど、驚いたような顔。

「いや、持つことは持っている、俺のズボンの外ポケットにある組み立て式」

「体内に入れば溶けて消えるタイプ、シビレ誘発の効果もある」

「でも華音、この走っている中、命中は難しい、右腕を狙うのか?」


しかし、華音は、全くためらいがない。

隆のズボンの外ポケットから、すぐに吹き矢の箱を取り出し、既に口にくわえている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ