華音は四人のお姉さんたちと、雑魚寝生活をすることになった。
華音の顔が真赤、松田明美が今まさに、その唇を華音に近づけようとする時だった。
会議室のドアがガタンと開いた。
そして、超ムクレ顔の今西圭子、シルビア、春香が入って来た。
今西圭子は、力づくで「このタワケモノ!」と、松田明美を華音から引きはがす。
シルビアと春香は、素早く両サイドで華音と腕を組み、「華音捕獲完了」状態。
シルビア
「全く!油断もスキもない!」
春香
「華音の初キスは、もっと若い人がいい」
松田明美はムッとした顔。
今西圭子は春香の言葉に、「その若い人って、私にも嫌み?」とムッとしている。
華音は、四人のお姉さんに囲まれ、怖ろしくて声も出せない。
そして四人のお姉さんは、険悪な表情で、また別の会議を始めた。
今西圭子
「明美、華音ちゃんと同室を狙っているんでしょ?」
松田明美
「当たり前じゃない、警護するんだから、国家の命令なの」
今西圭子
「私も国家公務員なの、だったら私にも、その権利がある」
シルビア
「圭子さんは書籍の管理だから、書庫の前の部屋で眠れば?」
春香
「明美さんは、洋館の門番が最適、だから一階」
今西圭子
「そうやってあなたたちは?」
松田明美
「あなたたちは、和風屋敷でいいじゃない、大人のほうが頼りになる」
シルビア
「いや、薬師三尊としては、同じベッドが望ましい」
春香
「もう、制服から普段着、教科書、参考書とか全て持ち込んだ」
シルビア
「華音も、どうせなら若い子のほうが、いいと思う」
春香
「残念ながら年が違い過ぎる」
今西圭子はムッとした。
「年増年増って、やかましい、大人の女のほうがいいの、華音ちゃんには」
松田明美
「華音ちゃんは、子供の頃は、私たち二人に抱かれて眠ったの」
「だから、いろいろ疲れて帰ってきても、一番安眠できる」
シルビア
「だめ、却下」
春香は、ようやく華音の顔を見た。
「華音は、どうしたいの?」
いきなり険悪な女性たちの中で、意見を求められた華音は、ますます困惑。
「うーん・・・一人で寝たい・・・」
とポツリと言うけれど、途端に女性たちの「ものすごいお怒り視線」を察知。
ボソボソと意見を言う。
「しかたない、全員、同じ部屋でないと、納得できないでしょ?」
「それとも交代にする?」
その華音の意見表明を受けて、四人のお姉さんはヒソヒソと相談。
そして結論はすぐに出た。
シルビアが代表して結論を述べる。
「華音の部屋は、ほぼ全面ベッドとクローゼット」
「相当広いから、5人分のクローゼットは可能」
「勉強部屋は、書庫の隣室を改造、書庫とつなげて、まるで図書館のようになる」
華音は、恐る恐る確認。
「マジ・・・雑魚寝?」
四人のお姉さんは、うれしそうにクールサインを出している。




