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瞳には吉祥天、萩原美香にはアテナ女神の呪印

萩原美香も、女性マッサージ師と瞳の応答が気になった。

「何かあったの?」

瞳は、さっぱりわからないので、答えられない。


代わりに、瞳担当の女性マッサージ師が答えた。

「はい、この娘さんの、胸のところに、梵字が浮き上がって来たのです」

「それも、かの吉祥天女」


瞳は驚いた。

「え?吉祥天・・・って・・・女神様?」

「そのお印?」


女性マッサージ師は、うれしそうな顔。

「はい、これはこれは、おめでたい」

「お嬢様、特別な運命をお持ちのようですね」

「決して悪いほうにはなりません」

「おめでたいことです」


萩原担任は、瞳に一応説明をする。

「あのね、吉祥天は、は繁栄・幸運を意味し幸福・美・富を顕わす神」

「戦闘の神、毘沙門天の妻という説もあるよ」


瞳は、ますます、その目がキョトン。

「えーーー?わかりませんよ、そんなの・・・・」

キョトン状態から、焦りだしている。

何しろ、話が「あまりにも別世界」なので、何とも反応ができない。



「それと・・・」

今度は萩原美香の胸をマッサージしているマッサージ師が、ポツリ。

「このお嬢様のお美しい胸にも、また珍しい呪印ですよ」

「ほんと・・・珍しい・・・アジアの呪印ではなく」

「これは・・・ギリシャ?」

そのマッサージ師の言葉が一旦止まった。


少しの沈黙に、萩原美香はもちろん、雨宮瞳も、もう一人の女性マッサージ師も緊張する。


萩原美香のマッサージ師の声が震え、その名を出す。

「・・・アテナです、かのオリンポス12神」

「知恵の女神であり、工芸と教育を司ります。また、知的で防衛的な戦いの女神」

「ローマ神話ではミネルウァとなっています」


萩原美香は、それを聞いてため息。

「はぁ・・・私の胸に・・・アテナ?」

「瞳ちゃんの胸に、吉祥天?」

そして、身体が震える。

「何がどうなっているの?」


瞳も、さっぱりわからないままなので、女性マッサージ師たちに尋ねる。

「でも、悪い御力ではないんですよね?」


女性マッサージ師は、二人とも、うれしそうな顔。

「はい、全く問題はありません、むしろ神々からの守護がなされます」

「何か神々にも目的があってお守りされるのでしょう、危険はなく幸福に守護されます」


それを言われても、あっけに取られる萩原美香と瞳はともかく、隣のマッサージルームのシルビアと春香は、気がついていた。


シルビア

「萩原担任には、まさかアテナ女神」

春香

「瞳ちゃんは吉祥天様か・・・これから超美少女に?」

シルビア

「毘沙門天の妻ということは?」

春香

「マジ?華音に実は、一番近い女性?」

シルビア

「これは、華音の女性教育を早くしないと」

春香は、ため息。

「うー・・・それで、教育係で今西圭子がアフロディーテ?」


・・・華音のあずかり知らない場所では、いろんな会話がなされているようだ。

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