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第3話 脱獄

大変お待たせしました

「おい、そろそろ起きろ」


俺は、その声で目を覚ました。

目の前には鉄格子?あれ?見たことあるぞここ?


「お前は、スパイじゃな?しかもかなり無能な」


スパイ?無能?む、むのう???


「スパイとかは、わからんけど無能じゃねー!ってかお前誰だよ」


「わしか、牢獄の門番といったとこかな?」


「ここが牢獄か、なんで俺はここに入れられた?」


「姫様の奇襲も避けられない勇者がいますか?そんな勇者いたとしても、邪魔なだけなので牢獄に入れろと頼まれました」


「適当過ぎ!雑!」


あの糞ガキー!

ぜってぇ泣いて頼んできても世界救ってやんねーかんな。

でも、俺の下についてくれるなら別だけどな、アハハ、アハ。

こっからどうするか…


「おいオッサン、飯にスプーン付けといてくれ。それじゃなきゃ飯食えない。」


「おっさ、それよりスプーンってなんだい?」


「えっと…銀色の食べ物をすくう棒だよ」


「それってスヌーンのことか?」


俺がいた世界と若干違いがあるな

ってか、スヌーンって…スヌ○ピーみたいだな。


「多分それだ」


「じゃあ、私は戻る。大人しくしてるんだな」


「あぁ」


スプーンがあれば、ここから脱獄できる。

安心した瞬間、あの糞ガキの事を思い出した。


「くそが!」


そう言い、俺は鉄格子を思いっきり殴った。


「っくぅ。いってぇ」


思いのほか痛かった。

だが、打撃を受けた鉄格子は、大きく歪んでいた。

そして、俺の脳裏に(あれ?俺最強なんじゃね?)という言葉がよぎった。


試しに、鉄格子を引っ張ってみると。

ガゴン

格子が1つ外れた。


「いけるな」


案外いけるもんだな。そう思い、牢獄から出た。


片手に、外した鉄の棒をもって。



「牢獄広っ!」


俺は、牢獄の地図を前にして、驚愕した。

しかも、牢獄の出口に行くには、門を通らなければいけないみたいだ。

門には、絶対門番のあいつがいる。

どうしたら…


「とりあえず、つかえそうなやつ連れてこう。」


そう思い牢獄を散策した。

2つ目の曲がり角を右に曲がった時、ある少女に声をかけられた。


「そこの貴方、ここの人じゃないでしょ。」


「あ、あぁ」


「どうやってこの牢獄からでたの?」


自分の力を見せたら本当に殺されるかも…

そう思った俺は、力を隠そうとした時


「貴方、この世界には、存在しない力があるわ。」


「何?アンタにはわかるのか?」


「分かるわ。でも、勘だけどね」


こいつは、使える。俺の直感がいっていた。


「お前を出してやろうか?」


「本当に?」


「あぁ、だが条件がある」


「どーせ男が言うことは、体で奉仕しろとかそこら辺でしょ?」


「しねーよ!ここの男ってそういうやつばっかりなのかよ!」


「ええそうよ。じゃあなんなの?」


「俺の仲間になって欲しい」


「…」


彼女は考え込んでいた。


「いいわよ。だけど、私には、少し難があるわよ?」


「あぁそれでもい…」


そう言いかけた、次の瞬間、見回りの兵士に見つかった。


「お前、何をしている。」


そして少女がいった。


「見つかってしまったわね。ここの兵士はつよいわよ。ここから出してくれれば相手を引きつけるわ。」


「いやいい、黙って見とけ」


すぅぅぅ はぁぁぁ


「よし」


右手見持っていた、鉄の棒を、両手で構えた。


「お前やるつもりだな」


兵士は、剣を抜いた。


「ここで捕まる訳にはいかないから」


「ここには、罪人しかいないからな、殺しても罪に問われないな」


「くたばれー」


そう言った兵士は、剣を縦に下ろした。


剣筋があまい。


相手が再び剣を振り下ろしたのと同時に、右に体重をかけた。

そうすることにより、重心が右により、少ないかつ、隙のない動作で相手の剣を避けた。


「あまい」


そう言い、相手の首に、重撃をかました。


その重撃をくらった相手は、体制を崩し、右側に倒れた。


「いってぇなぁ」


そう叫んだ、相手を気に留めず、次の一撃を入れた。

相手は、避けようとしなかった。いや、避けれなかった。


カーン


俺の一撃は、相手の鉄のヘルメットまでも凹ませた。だが、不思議な事に、鉄の棒は凹まなかった。


「死んだか」


「貴方凄いわね、感動した。」


「ありがとう」


今は、褒めてもらった喜びよりも、人を殺してしまった、悲しみの方が強かった

(じいちゃんすまねぇ、剣の使い方を間違っちまった)


「貴方となら行けるわ」


「そうか、」


そうして、鉄格子をぶち破ってた。


「おいアンタら、脱走もいいが、ここの門番は強いぞ」


「あんた、なんでそんなことを知っている?」


「1度逃げたことがあるが、この有様だ」


そう言って、ちぎれた右腕を見せてきた。


「忠告は有難いけど、もう決めたことだから。ありがとう」


そう言ってこの場所を後にした。

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