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青春のちに  作者: 渡邊楸
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エピソード2

こんにちはこんばんわ!渡邊です!素人ながら2話も書いてみました!是非読んでみてください!

「時間だぞー!早くはいれー!」

濠原高校の正門にそう怒鳴って立っている先生がいた。彼は学校1関わるとめんどくさいと言われている先生だ。そんな先生が立ってる日は、遅刻者が1段と減るらしい。そんな先生がなぜここまで怒鳴っているか。それもそのはず、あと数数分で、遅刻になってしまうからだ。遅刻しそうな人を怒鳴って急がせる。これがこの人の時に遅刻者が減る第1の理由なのかもしれない。隣で奏音がイライラした口調で僕に言ってきた。

「ねぇ、早く走ってよ!遅刻したくないんですけど!」

「じやあおいて先にいけばいいじゃん。」

「そしたらあんた帰るでしょう!」

「もー、私だって好きでしてる訳じゃないの!先生に家が近いから連れ出してきてって頼まれてるの!」

あぁ、めんどくさい。ほんと今日の朝は不幸続きだ。暑苦しいし、先生には怒鳴られるし、奏音の怒りは買っちゃうし...

そもそもこんなに行きたくない行きたくないと言ってる僕が、なぜ濠原高校という京都府の中でも進学実績上位に君臨する進学校に入学したかというと、非常に簡単で面白い理由だと、今になって思う。それは自分が中学生の時にずっと片想いしてた坂場先輩という同じ中学生の先輩がこの高校に入学したからである。その先輩は優しくて、笑顔が素敵な人だ。笑う時に目が細くなってえくぼがでるのが特徴だったのを、今でも鮮明に覚えている。僕からしたら、毎日その笑顔を見ることが、当時の僕からしたら日光浴をする並に体にいいことだった。そんな先輩と同じ高校に入りたい。そう思っていた。後日、進学した高校を知った時、驚きを隠しきれなかった。なんだよ濠原って。頭良すぎじゃないか。今の自分の点数では、目指すなんて言ったら、みんなに笑われてしまうほど高い、高い壁だった。だから僕は気持ちを引き締め、スマホを合格まで封印し、塾に通って、点数アップを試みた。とても辛い日々を過ごしたが、その結果、徐々に点数は上がっていき、最終的には、あの憧れてる先輩と同じ高校、濠原高校に合格することが出来た。だから今この学校に通っているのだ。

入学式を迎えて、僕はついに濠原高校の制服を着た先輩に出会えた。出会えたはいい。だが、話しかけられるような雰囲気ではない。中学校の時よりも何倍も美しくなっていた。近寄れない。昔は日光浴並みだと言ったが、その時は、オーブントースターで焼かれてしまったとおもうほど、体に熱を感じた。あの美しさはもう、感動的なものだったと今、高校2年生になっても覚えている。それからというもの僕は、先輩に知ってもらえるようにするために、生徒会に立候補してみたり、部活動に入ってみたりしてみた。徐々に同級生の中では知名度が上がっていって、友達がたくさん出来ていった。何人かの女子から告白されたこともあったが、「ごめんね、好きな人いるの」の一点張りで断り続けてきた。実際ずっと先輩のことが好きだったから間違えではけしてない。そんなことをしてた中、1年生3学期、僕は知りたくもない情報を手に入れてしまった。まさか先輩には、ずっと付き合っている彼氏がいるという事だ。ぼぬは何も考えられなくなった。いままで頑張ってきたことが水の泡なのかと思えてしまった。とてもがっかりしながらも、アピールを続けていた。2年生1学期頃まではしていたはずだ。しかしついに、夏休み2.3週間前で心が折れた。こんなことがあって、奏音に無理やり連れてこさせられているという生活が最近続いているのであった。これが色んなことの理由だ。

そうこうとしてる間に学校についていた。相変わらず奏音は怒っているようだ。頬を膨らませてまるでタコのようだ。笑えてくるほどおもしろい。靴から上履きに履き替えて、教室へと向かった。教室のある3階まで走って、急いだかいもあって、遅刻は免れた。僕のクラスの1組に入って、1番窓側の後ろから3番目が僕の席だ。教室は冷暖房完備で、とても涼しい。汗がひいていって、気持ちがいい。ちなみに奏音は、隣のクラス、2組だ。だから毎日常に一緒にいるわけではない。現段階、隣の住民っていうだけだからね。

僕の席の近くには、親友ともいえる友がいる。高校から一緒になった翔という人だ。彼は頭も良く、ネガティブになってる僕にも、いつもと変わらず普通に話しかけてくれる。世にいうとても優しい人だ。

席に座る。今日の学校も今始まろうとしている。朝は散々なことばっかだったなぁ。今からは楽しいことが待っているだろうか。空を見てみた。涼しい教室から見る空は、朝感じたようには感じなく、広大な海のように思えて、気持ちが楽になるような感覚がした。そんな空にこれから楽しく過ごせるようにと願い、朝のSHRがくる時間を待っていた。あぁ、エアコンって最高だ。

ここまで見てくれたということは、最後まで読んでくれてありがとうございます!感想や評価などお願いします!

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