表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

vs悪代官


 すがすがしい白――輝きの太陽の色。浄化の光、全ての闇を消しさり大地に人は居ない。

 そう――僕と彼女以外は。


 他の人類は全て消えてしまった。


「大丈夫、素晴らしい未来しかないわ。だって恭介が居る。私は何が在っても彼方に付いて行く。彼方の目をだけ見て生きていくわ」

「案ずるな事は何も無いアリス、君と僕なら新しい世界を作って行けるさ。俺達はアダムとイブだ歴史は繰り返さない――造り変えようこの宇宙を」

「ええ…二人の愛なら可能よ」

「君が居るなら…」

「彼方はアークマスター、新しい命の源…作りましょう子を、繁栄させましょう此の星を…」

「アリス…手を」

「はい」

「小さい、か弱い身体で良く此処まで頑張って来たね」

「彼方の胸…暖かい、愛の鼓動が…振動が…」


 ***


「――ゲ!!」なななな、なんだ今の夢は?

 寝起きに『ゲ!』の一言で目覚めるなんて初体験だよ――気味悪いりぃ…

「あら・・・おはよう問題児ちゃん」陰陽師…ノーメイクだと気味悪いりぃなあ――化け物。

 で、アリスは何処だ――?

「陰陽師、ポンコツ馬鹿は何処行った?」

 三善弓削は後ろ後ろと指を刺す。

「――ファ!!!」出追った!…じゃなかった居た。一緒の布団で寝てたのか…

――で――だ!

 犯人は解る。妖怪陰陽師。解らんのが動機だ――いや、良いんだよ。害は無い。


 嬉しいか?――否、微妙。

 腹立たしいか?――否、歓迎だ。俺の気持ちはいい俺の問題だ。


 ふう~。ヨシ!戦うか…問わねばな。

「この悪代官ニューハーフ悪徳詐欺師の中年男! アリスがなんで全裸で俺と一緒に寝てるんだ!」

「面白そうだから」

「世間じゃ痴漢とか猥褻行為とか言って犯罪だぞ!」

「着たかったのよ、ゴスファッション」

「物理化学がどう頑張ってもサイズあね~~よ」

「あら嫉妬? イヤン可愛い」

「つーか毎日毎日酒ばっか飲んでゴロゴロしてるんじゃない。体質ニート!」

「いいのよ、財産にも仕事にも困って無いから」

「生活費入れろ!」

「診断料でチャラ! 優しさで追加料金とってないのよ。私と話すだけで30分最低5000円は掛かるのよ」

「成らば消えて貰おう! 此処は俺の城。命乞いは聞かない。人生最後の言葉を考な!」

「The gain is biggest. Have a mind to kill and hang.」

 初戦――現状スコア0戦0勝0負。

 さて、どう仕掛ける――


――数分後。

「御免なさい」

「私綺麗?」

「はい美しいです。立派です」

「何歳に見える?」

「25歳! 25歳!」

「あ”…」

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」

「17よ17! 気持ち17なの」

 コイツ、見た目どころか頭の中も痛い。俺の身体はもっと痛い。

 

 スコア更新1戦0勝1負。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ