アキラちゃんが行く その1
天安門
アキラちゃんはちょっと変わった女の子だ。今中学2年生。でも昔流行った、白いワニに追われる先生のマンガに出てる女の子みたいでとっても可愛いのだ。
いわゆるBL女子なわけだが、その対象がちょっと変わっている。
怪獣×ウ○トラマン。ウ○トラ兄弟同士。ヒーローと悪役。自衛隊と各国兵士とか。
宇宙人グレイと牛はさすがにやめた方がよかったと思うのだが。
まともな内容になってない。よって、同じBL女子との交流もほぼ無い。既にBLではないのもあるが。
作品もネットでの公開のみ。読者はほぼ男性という色物BL女子である。絵は半端なくうまいので、ついうっかり見てしまう人も多いが、女の子受けはしない。筆も早く、手書き・PCどっちでもいける。下書きなんかしたこともない。
小学6年生の頃、戯れに人気少年週刊誌に応募したら、佳作に残って読みきりが載ってしまったこともある。
BLのネタにしようと思って描いたものだとは言い出せなかった。モデルはクラスの男の子である。
アキラちゃんはビギナーズラッッカー。小学生の頃、家族で買い物に行った時、佳作の賞金で宝くじを5口買いしたら、1等に当たり40億もぎとった。しかも株を始め全額ぶちこんでビギナーズラックの波に乗り転がしまくった結果、元金の30倍にもなった。税引きで1200億円にもなっていて、両親が卒倒しかけたが、全く歯牙にもかけないアキラちゃんを見て両親もすぐに正気に戻る。1000億円は貯金して今では端数を転がすのみだが、それでも再び大台目前である。
お父さんにおねだりして、トヨタメガクルーザーを買う。もちろん自衛隊仕様に改造だ。本人は、これ高機動車! と言い張っている。マニアなのである。毎年自衛隊の開放日には行くし、航空ショーにもいく。開放日は朝から並んで戦車に必ず載せてもらう。親が行けなくても1人でも行くのだ。
英語もペラペラで米軍基地の開放日も見のがさない。
むくつけきお兄さん達も大好きなので、空手道場にも通う。もちろんアキラちゃんが好きなのはお兄さん達の絡みであり、本人はお兄さん達に興味は無い。実際のお兄さん同士は絡んだりしてくれない。柔道にすればよかったかなと思う。
アキラちゃんは可愛い。それなりにおしゃれもする。化粧品も一揃い。でも男の子と付き合おうとは思わない。
アキラちゃんはガンマニアだ。毎年行けるだけグアムにガンシューティングに通う。お店にある銃は250丁ほぼ打ちつくした感がある。日本でビームライフル射撃も通っている。
これはそんな普通の女の子、伊集院晶ちゃんの物語である。
その日アキラちゃんは射撃していた。グアムの日本人向けの射撃場である。上から下まで迷彩服。なじみの射撃場にて。自分の銃を200丁も置いてある。
お子様は父兄同伴なので、付き合わされるお母様は大変である。
撃つ。アサルトライフルから放たれた弾丸は標的を撃ちぬき爆発した。アキラちゃんはこれが、だああいすき。うっとりと見ながらいつか自衛隊に体験入隊してみたいとか思っている。自衛隊マニアの自衛隊員(体験版)である。
アキラちゃんが目指す自衛隊員像はこんな感じ。
念願かない、晴れて射撃訓練を受けられるように。そして慣れない新兵達がぎこちなく撃っている中、鮮やかな動きで伏せ撃ちを決め、標的のど真ん中に命中。教官に、「この1発のために、先週はグアムで3万発打ち込んできました!」
そんな妄想を拗らせて、とうとうグアムやハワイへ一っ飛びなビジネスジェットを買ってしまった。
名古屋なんで、そんなものは置き放題。東京や大阪と違って田舎なので、飛行制限も少ない。
名古屋空港の航空宇宙関係の人とは仲がいい。そこの組織で持ってる航空実験用のビジネスジェットと同じ機種なので、それに乗れない下っ端職員の人を乗っけてあげたりする。職員さんの間では有名な子であった。
グアムから帰って、早速マンガを描いている。BL?
メガクルーザーとハマーH1の絡みだ。最早病気である。しかも擬人化していない。メカの絵もなかなかなのである。絡みのシーンはなんとも絶妙なタッチで商業誌にでも、デビューできそうだ。しかも無駄にエロイ。
アキラちゃんはプラモも大好き。今日も元気にガ○プラを作っていたら、つい絡ませてしまった。しかも3○である。ご本人様はそういう体験無い癖に、書くもの作る物無駄にエロイ。
アキラちゃんは部活をしない。いや、本当はBL部を作りたかったのだが、許可は降りなかった。それなりに需要はあると思うのだが。
アキラちゃんは百合ではない。百合ではないが無駄にエロイ体質のためか、百合の子と絡むと、何もしてなくとも百合百合しい。
アキラちゃんはお勉強は大好きだ。でも、ノートがいつの間にか、怪しげな者達の絡みで一杯になっている。しかも、そのまま提出だ。
アキラちゃんはPCマニアだ。ちゃんと自作もする。コードは絡ませたりはしないが、気がつくとPC同士の絡みを書いてたりする。しかもエロさは最高だ。最早完全に手遅れ。
アキラちゃんはお料理も大好きだ。でも材料も絡めて、えー、絡めて・・そこで引っかかって、色んなものを絡めて、いつの間にか料理マンガとは言えないものを書いている。最早BLでもマンガでもない。
これは、そんなアキラちゃんの物語だが、続くのかどうかは誰も知らない。
天安門(中国海賊版サイトによる無断転載防止キーワード)
特に書く動機とか無いんだけど、手慰みに書いてみました。
適当に書いた小説がいきなり日間ランキングトップになって、ゴタゴタしてなんか嫌になってしまって、こんなものを。そっちもランキング下がってきて落ち着いた頃合なので、サボって書いた。
どうだ! これなら絶対にランキングトップになんかなるまい。