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詩の箱

蜥蜴の肌

作者: 眞木 雅

働いて働いて

寝て起きたら働いて

つまりほそぼそと生活をした

そんな日々の合間

あなたに憧れた


ただそれだけなのに

つまらない冴えない毎日が

なんだか一枚の写真みたいに

くっきりとしている


僕の行く先を僕は知らない

あなたの行く先なら

なんだか分かるような気がする

そのぐらいあなたについて考えている


帰り道で風に体を冷ましながら

いくつかの会話を夢想する

これほどの幸せはないと思う


だけれども

この生活もこの心も

そして何よりこの蜥蜴のような

美しくない体があるから

どうにもこうにも虚しいのである


嗚呼叶うなら

嘘でもあなたの口から

あなたの声で一言

こっちへおいでと聞いてみたい


この体と同じように心までも

蜥蜴になってしまう前に

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