いつか消えてなくなるとしても
君との思い出がたくさん出来た。 君に愛をたくさん伝えた。 僕の側に君がいることが、当たり前になった。 ずっと二人でいよう、そう誓った。
でもね。 二人がいつまでも一緒にいることは無理なんだよね。 永遠なんてあり得ないし。 たとえそれが存在してもさ、そこに幸せはきっとない。 終わりがあるからこそ、一瞬一瞬が儚くて、美しいものになると思うんだ。
こんなこと考えたくはないけれど。 僕と君にもいつかは終わりがくる。 それがいつ、どんな形で訪れるかは分からないけれど。 それは必ずやってくるんだ。
だからこそ。 思い出を残そう、忘れてしまわないように。 愛を残そう、消えた寂しさを和らげるために。
でもね。 幸せだけは、残さないでおこう。だってさ、幸せまで残していったら置いていかれた方が困っちゃうでしょ? 二人だから生まれた幸せ、それを一人で背負うなんてさ。幸せを残すことで、不幸が生まれてしまうでしょ? 他なんてない、僕は君とだから、幸せを感じているんだから。 君とだから見つけた幸せ、それを他の人と見つけるなんて不可能だよ。 見つけられたとしても、それが君を越えることは出来ないさ。
君が先にいなくなったら。 僕は泣いてしまうだろう。 駄々をこねる子供のように、君のいない世界を嘆くだろう。 君はどうかな? そもそも、君は僕といて幸せかな? その笑顔を見る限り、多分幸せだと思うな。 ……作り笑いかもって? そうは思いたくないし、君がそんなことで嘘を付く人じゃないって知ってるよ。 何年一緒にいると思ってるのさ。
君が笑顔でいてくれる。 それだけで僕は君を幸せに出来ているって、胸を張って言えるよ。 それだけが僕の生涯の自慢になるかも。一番大切な人を、幸せに出来たって。
何年、何十年先。もしかしたら明日とも言い切れない終わりの時。 そんなの考えてもしょうがないかな? でも考えてしまうよ、大切なことだから。 この幸せがなくなってしまう、そう考えることで。
今、君との一瞬一瞬の時を大切に思えたりするんだからさ。
ありがとうございました。




