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作者: 霜月黎夜
掲載日:2005/01/20

苦労をしてきた女性が、生涯の伴侶にめぐり会ったとき……そんな物語です。



 私は必死でひとつの扉を押さえている……



 どうして、私ばかり我慢をしないといけないの?

 掃除も洗濯も食事の用意も、全部私がしなければ誰もしてくれない。

 友達と遊べやしない。

 どうして、私がしないといけないの?

 母親がいないから。

 長女だから。

 女、だから。

 関係ない!

 弟もやるべきよ!

 差別だわ!



 ずっとずっと扉を抑えてきた……



 楽しそうな人たち。

 苦労も何も知らない顔してる。

 私もあんな顔をしてみたい。

 楽をしたい。



 もう、扉を抑えていられない……



 身体が、ひどくだるい。

 私だけが我慢することないよね。

 みんな知るべきよ、どんなに大変か。


『がんばって』


 どうして、そんな無責任なことを言うの?

 何も知らないくせに!


『大丈夫。これからは、俺もいるから』


 そんなことばかり言って、私に押し付けようとしてるんでしょう!?


『嘘じゃない。俺も手伝うよ。

 もう独りじゃない』


 …ああ、少し楽になったわ。

 本当なのね?


『もちろん』


 そう…そうね。

 独りじゃないわ。

 思えば、みんな苦労はしてるのよね。

 外に出さないだけなのよね。

 独り善がりもいいところだわ。



 みんなも扉を抑えている……



 ありがとう。

 あなたを信じるわ。



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