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日照権  作者: みつる
5/5

2.繋がり(黒斗視点)


 この駄文は、作者の妄想が具現化したモノの為、説明不足・無理な設定などが多々見受けられると思います。ご注意ください

 また、色んな形の友情、繋がり、恋愛なども、書けたら書いていきたいので、そういったものを許せる、心の広い人のみどうぞ


 かつて母が生まれ育ったこの地は、俺の思い出の場所でもあった。

 町の風景、商店街の賑わい、そして、あの子の表情。すべてが6年前の、あの日のままだった。

 野次馬をかき分けて早足で帰った帰り道、夕餉時で活気づいている商店街を横断しながら、その景色を記憶と照らしあわせる。

 ふと、もう日は高く昇っているというのに、ようやく雨戸を上げ始めた店を見つけて立ち止まった。商店街の中でも一際古びたその店の名は、「秋月書店」。

 店から出てきたのは、紅茶色の長い髪の人だった。

 本屋の店員とは思えないラフすぎる出で立ちで、眠そうに目を擦るその人は、俺のことを見つけるが否や、目を細くしてこう言った。

「お久しぶり、随分と大きくなったね、黒斗君。……って、もう僕のことは覚えてないかな?」

「まさか。僕の方こそ、もう忘れられたんじゃないかと思っていましたよ。……お久しぶりです、兎月さん」

「あははは、君は昔っから賢かったからね。引っ越してきたんだっけ?もう荷物は片づけた?」

「ええ、何とか」

「まあまあ、そんなに堅く敬語なんか使わないで。丁度お茶もお菓子もあるし、昔話でもしようか」

 懐かしいその言葉に、一瞬昔の記憶が重なった。

「………ありがとう、ございます」

 俺は、変われるだろうか。

「言ったそばから君は……」仕方ないなぁ、というように苦笑する兎月さん。「そういう所は変わらないね」

 また、昔のように笑えるだろうか。

「……そうですね」

「まあそこが、君の良いところでもあると思うんだけどね」

 ……いや、きっとこの町でなら、変われる。


「……それでさ、……あっ」

 ふと、何かに気づいて話を止める兎月さん。

「?」

「おかえり、龍くん、愛華ちゃん」

 嬉しそうに手を振る方向に、つられて振り返るとそこには今日出会ったばかりのクラスメイト2人。

 確か……、

「水神龍、と山科愛華さん」








 とりあえず一気に更新しましたが、多分続きは相当後になります

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