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06.怖いお茶会

「メイリ……これ……」

「はい、カウリー侯爵家からのお茶会の招待状です」


 カウリーって!! フレール・カウリーでしょう……シリウスの婚約者候補だった……。一度もお茶会に呼ばれた事なんてないのに。タイミング的に……はぁぁぁ、駄目だ―絶対文句言われるんだ。


「これ、行かないって選択は??」

「旦那様が行くようにと、言っておられました」

「ええー!? お父様が!? じゃあ大切なお付き合い先なんだわ。行かなくちゃ……」

「これって女子会みたいな??」

「じょしかい……とは何でしょうリズベス様」

「女の子限定、みたいな」

「いえ……そのような事は聞いていませんけれど」


 あああっ!! じゃあ私が名前も知らない婚約者候補に会ってしまう可能性も。もう今更だから聞いてないし聞くとなると意味が分からないわよね。


「メイリ、あのね、私の婚約者候補って誰だったか分かる??」

「婚約者……たくさんいらっしゃいましたので分かりかねます」

「そっかー、そ、たくさんいたの??」

「はい」


 その中からお父様が良いと思った人がいたって事よね。いや……でも、フレール・カウリーの方がまずいのでは?? ゲームの中ではフレールはシリウスの事、物凄く愛していた。だからめちゃくちゃ邪魔されたのよね。悪役令嬢ほどではなくても……いや、悪役令嬢その二って感じ。問題はいつからそうだったのか、今回は婚約していないしもしかしたらシリウスの事あまり知らなくて別に気にしていないかも!! そうよ、そうよねー!!


「明日よね?? 分かったわ、ありがとうメイリ」

「いえ、ドレスは……」

「青っ」

「かしこまりました」


 というやり取りが昨日あって……私は今フレール家のお茶会に来ている。しかも……


「シリウス様……ごきげんよう」

「リズ、とっても綺麗だね」


 なんだかお揃いみたいになっている。青なんて言うんじゃなかった……。私自身は正直嬉しいしシリウスもとても照れ臭そうにしているけれど……もしフレールが見たら……もしもすでに愛していたら……いや、まぁ挨拶行かなくちゃ。


「シリウス様、私フレール様に挨拶をしてきますわ」

「ああ、俺もまだだから一緒に行こう」


 ええええ!! それは、駄目では……。


「どうしたんだ??」

「いえ、大丈夫ですわ」

「そうか、あ、いたぞ。あそこだろ」


 あれがフレール、美しい子だわ。どうして私を選んだのかしら……シリウス。


「フレール様、お茶会のお誘いありがとうございます」

「フレール、お茶会への誘い感謝する」


 呼び捨てにする仲なのっ!?


「フレール・カウリーです。いえ、ゆっくりしていって下さいね」


 ニッコリ笑って丁寧に挨拶してくれた。ほーっ、良かった。


「では、失礼いたします」

「じゃ」

「はい」


 ニコニコ……大丈夫。


「きゃあっ!!」

「リズ!! 大丈夫か!?」


 転んだ私をシリウスが助け起こしてくれた、初対面の時みたい……いやそうじゃなくて!! 今絶対足を引っかけられた……周りもクスクス笑っている、きっとフレールの取り巻きだ。誰にやられたのか分からない。


「大丈夫ですわ、シリウス様。ちょっと足がもつれてしまって……恥ずかしいです」

「俺がいるから恥ずかしくないだろう、足は捻っていないか??」

「だ、だだ大丈夫ですぅ……」


 怖い!! フレールの表情が怖すぎる……鬼!! 鬼だ!! コレ絶対シリウスの事すでにぃぃぃ……。


「行きましょう、シリウス様」

「ああ」


 逃げる一択!!


「少し離れる、また戻ってくるよ」

「はい、シリウス様」


 ケーキでも食べとこう~。おやついっぱーい!!


「あなた、ちょっと来てちょうだい」

「ほぇ?? わ、フレール様」

「着いて来て」


 危なそうだなー……。でも断れないし。

 なんでこんなに隅っこに??


「あなたシリウス様の婚約者になったって本当ですの??」

「……はい、そうですね」

「公爵家との婚約、それはそれは嬉しかったでしょうね」


 ……は??


「公爵家との婚約ではなくシリウス様との婚約です」

「はぁ?? あなた何言っているの??」

「フレール様こそ何を言っておられるのですか?? もしシリウス様が公爵家ではなければ意味がないという事でしょうか??」

「当たり前でしょう、あなただってそうでしょう。本当は王族狙いだったけれど」


 こんな、こんな女だったんだ……ゲームでは騙されていたわ!! シリウスの事が大好きで愛しているのだと思っていたのに!! シリウスはもしかしたら分かっていたのかもしれないわね。


「私は!! 例えシリウス様が王族でも伯爵でも平民でも!! 愛していますわ、シリウス様を!! 愛しているのです!!」

「なっ……」

「リズぅ……そんなに可愛い事を言わないでくれ……」


 ハッ!! シリウスに肩を掴まれて気付く、めっちゃ囲まれて見られまくっているわー!!


「シリウス様、今の聞いて……??」

「最初の方から聞いていたよ……正直怖かったけれど僕が恥ずかしくなるほどの事、リズは言ってくれた。凄く……嬉しかった」

「シリウス様……」


 そんな事をしていると見ていた人達が私達?? に拍手を贈ってくれた。今回は丸く収まったけれどゲームのストーリー変えたら危ないのかなぁ……これからも何が起きるのやら……。

読んで下さりありがとうございます。

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