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32.ルカとデート!?

 学園のお休みの日、約束していたルカと遊びに行く準備をしていた。


「メイリー、これでいいかしら??」

「リズベス様、今日もシリウス様とお二人で??」

「今日はルカ様とお出掛けよ」

「え、それは……シリウス様は大丈夫なのですか」

「メイリもそう思うのね」

「そりゃそうですよ……」

「でも入学祝だし皆、了承してくれているわ」

「ええっ、そうなのですか」

「ええ、そんなに変な事かしら……むしろ婚約者の弟と仲良くなるのはいい事ではなくて??」

「はぁ……リズベス様は昔からそうでしたね」

「そうかしら……」

「あ……少しお待ち下さい」


 そう言うとメイリは部屋を出て行った。そんなに変な事なの?? 異性だから駄目なのかしら。でもルシアも私の隣に座りたがるわよ。それはいいの?? 前世でも男性との関わりはゲームの中だけだった私はそういう……何て言うの、色恋沙汰、が分からない。でも本当に駄目な事だったら皆が止めてくれると思うのよね、だから今回のは大丈夫って事よ。


 ――コンコンコンッ


「リズベス様、ルカ・フェレンツ様がお着きになりました」

「あの兄弟来るの早いわよね……まあいいけれど。すぐ行くわ」

「はい、馬車の前でお待ちです」

「え、入ってもらわなかったの」

「ルカ様がここでいい、と」

「そう、分かったわ」


 変わった人ね本当に。


「ルカ様!! お待たせしてしまってすみません」

「いいよ、それだけオシャレしてくれたって事でしょう。リズとっても可愛い」

「えっ!?」

「今日はリズって呼ぶから」

「はぁ、分かりましたルカ様」

「じゃあ行こう、どうぞ」


 差し出された手に初めてルカを男性として見たかもしれない。こういう事かー、なるほどね。メイリも皆も肩を落としていたのは……。でもまぁシリウス様以外は私としては男性であって男性にあらず……何を考えているのだろう。おかしくなったかもしれない。


「ありがとうございます、ルカ様」

「リズをエスコートできる機会なんてもうないかもしれないからね」

「シリウス様がいるからですか」

「シリウス兄さんは意地でもリズのエスコート譲らないから……どんなに忙しくてもリズをエスコートする日は必ずやらないといけない事、終わらせるんだよ。凄いでしょ??」


 確かに……シリウスが出来なかった場合婚約者のいない弟、ルカになるのが自然なのかもしれない。でも今まで一度もない。


「本当に凄いのね、どうしてかしら」

「どうしてって……リズを自分以外にエスコートさせたくないからでしょ」

「そっ、そんな事で!?」

「そんな事……リズらしい。はははっ」

「何が面白いのー、ルカ様ー」

「ごめんごめん、そういうところが皆心配で可愛く思っているんだろうね」

「えっ!? 何言いだすんですか、ルカ様っ、もう」

「だって本当の事だし~。あ、着いたかな、行こうリズ」

「あ、もう着いたのですね」

「あれ……ルカ様のお家じゃないですか」

「うん。僕はリズを迎えに来たり馬車で二人きりで話せたりエスコート出来ただけで十分だよ。ここからは皆が僕の入学祝をしてくれるよ、皆と遊ぼうリズ!!」

「ルカ様……ふふっ」


 やっぱりルカは皆の気持ちをちゃんと読み取れるのね……皆がルカのお祝いをしたいって思っている事を分かっていて……良い子だわ。


「リズ」

「リーズ~」

「リズ様!!」

「何皆、僕何もしてないから~……それに今日は僕のお祝いでしょう」


 ぷくっと頬を膨らませて抗議するルカ、可愛い。


「おめでとう」


 そう言ってルカを抱き締めるとルカが真っ赤になってしまった……珍しい反応ね……。それと同時に皆からクレームが……。


「皆、ルカ様を抱き締めたかったの?? どうぞ」


 ささっと譲るとアルノルト様から「違う」と怒られた。何なのよ、もう。


「僕今日お風呂入らない~」

「ルカ様そこは入って下さいよ」

「僕でも入らないかな」

「アルノルト様ったら。王子様が……ふふっ」

「私も三日は入りませんね」

「ルシア、三日は本当にヤバイわ、入りましょう」

「俺は……いつ抱き締められてもいいように毎日磨き上げておく」

「シリウス兄さん逆転の発想!!」


 もう、皆何言っているのかしら。本当に面白い人達なんだから。まぁルカは皆の弟って感じだものね、私が独り占めしちゃ駄目よね。


「また変な事考えてるでしょ~リズー」

「アルノルト様、変な事なんて考えていません!! 皆ルカ様が可愛くて大好きなんだなと!!」

「やっぱり変な事考えていたな……」

「シリウス様まで……どうして」

「リズ義姉さんはそう思ってくれているって事だよね、うわ~嬉しいな。すっごく嬉しいよ」

「ええ、それは出会った頃からずっと思っているわ」

「うっ……本当にずるいよね、リズ義姉さんは」

「リズ様はずるいです」

「ええ!? ルシアの事もとっても可愛いと思っているわよ」

「あああ、リズ様あああ」


 ルシアが抱き着いて来たのでとりあえず頭を撫でておいた。そうしていたらアルノルトが後ろから抱き着いてきて「可愛い~」とか言いながら私の頭を撫でだしてシリウスも抱き着いてきてアルノルトの手を払うように私の頭を撫でている……何この状況。カオス。


「僕のお祝いなんだからリズ義姉さんを取らないで!!」

「ルカのではない」

「ルカのじゃないな」

「ルカ様のではありません」

「もーーーっ!!」

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