31.ルカ学園へ
「リズ義姉さーん!!」
「ルカ様、入学式は……」
「サボる」
「確かルカ様は生徒会に入りたいのですよね??」
「うん」
「それなら入学式は出た方がいいですわ」
「ええ、本当!? 間に合うかな」
「急げば大丈夫ですよ」
「また後でね、じゃあね、リズ義姉さん」
「はい、頑張って下さい」
ルカは慌てて走って行ったけれど……確かルカって首席だったと思うのだけれど……。この学園はテストで入れる者が決まる訳じゃないけれど一応入学前にテストがあって首席だと入学式挨拶とかあったような……。大丈夫かな、ルカ。それにしても……
「ふふふっ」
「何を笑っているんだ?? リズ」
「あ、シリウス様。今ルカ様が、学園に来ても元気だなって思いまして、ふふっ」
「リズは本当にルカが好きだな」
「ええ、そうですね。可愛いじゃないですか」
「可愛い……可愛いというのはリズのような事ではないのか」
「またそのような!! 恥ずかしいですわ、シリウス様」
「嫌だったか」
「嫌では……ないですけれど……」
「ああ、良かった」
「シリウス様も、その、かっこいいですわ」
「……なるほど、恥ずかしいな」
「分かってもらえたんですね」
「でも嬉しい気持ちも……うん、分かった。リズをたくさん甘やかしたい」
「ぜっ、ぜぜ全然分かっていませんわ!!」
「そうか??」
シリウス様……お母様を早くに亡くしているし甘えたい、のかしら。ならたくさん甘やかしてあげたいですわ。でも今は……
「授業行きますわよ、シリウス様」
「ああ、次は実技だったな」
「はい、行きましょう、一緒に」
入学式の日も私達は普通に授業がある。
ああー、実技難しかったし魔力を使うとホントお腹すくー。
「リズ様、お昼行きませんか」
「ルシア!! 行くっ」
ルシアとお昼休憩をとっているといつものメンバー、シリウスとアルノルトも集まって来た。学園で一番楽しい時間。だってお勉強あまり好きじゃないもの。皆がいれば少しは楽しいけれど。
「リズ義姉さん」
「ルカ様、入学式は終わったのですか」
「うん、なんか代表挨拶させられた」
「やっぱり、ふふっ。大丈夫でしたか」
「もちろん!!」
「おい、ルカ、リズしか見えないのか」
「アルノルト様も見えてます。シリウス兄さんもルシアも」
「じゃあ僕等にも話し掛けなよ……まったく」
「はーい」
「ルカ、入学式の日は午前中で終わりだろう」
「うん、だからお昼だけ一緒に食べたいなーって思って」
「これから長い学園生活が始まるのに何故今日なんだルカ」
「アルノルト様だってこうすると思いますけれど」
「はぁっ、そうかもね。まぁ座りなよ」
「リズ義姉さんの隣が空いてなくて」
「当たり前だろう~、本当にルカは……早い者勝ちだよ」
「大人げない~アルノルト様」
「では入学祝に……どうぞルカ様」
「ルシア、いいの!?」
「……き、今日だけですが」
一体何の話何だか……どうして私の隣が入学祝に……。
「ルシア、悪いな……ルカ、もうこんな我儘言うなよ」
「はーいっ!! というかシリウス兄さん婚約者なのに隣じゃないんだね……可哀想」
「あ、ああ、早い者勝ちだからな……」
「シリウス兄さん……ちょっとアルノルト様??」
「何、何、何かな??」
圧‼ 圧が凄い……怖い。アルノルト怖い。
「ルカ様、入学おめでとうございます」
「ありがとうリズ義姉さん、大好きー」
「俺の方が大好きだ」
「シリウス兄さんって天然だよね~」
「ふふっ、分かります」
確かにシリウスって天然だよね。分かる。昔からそれが可愛くて可愛くて仕方ないのよ。私は前世天然というものが特に好きでも嫌いでもなかった。なのにシリウスに出会ってからあまりにも可愛くてビックリしたのだ。ルカとは正反対、かな。ルカは的確な事を言う事が多いし私から見てルカがお兄さんに見える事もたまにある。
「僕さ、飛び級して皆と同じ学年になるの目指しているんだよね」
「へぇ~、ルカ凄いじゃん」
「頑張って下さい!!」
「ずっと応援している」
「ルカ様凄いです!! 同じ教室でお勉強できるのはとても楽しそうですね」
「へへっ、頑張るよ僕。皆ありがとう」
やっぱり頭良いんだな。ルカって。それに皆と勉強したいなんて……あーーーっ!! あ、あ、そういえばゲームで同じ学年になってから急に好感度が上がりやすくなって……ってあった気がする、思い出した。だからちょっとチョロく見えるのよ、ルカは。あ……失礼だったかしら。じゃあルカが同じ学年にくるまでルカとの恋愛はあまり進まないって事よね。まぁじゃあそこはゆっくりまったりした目で見ておきましょう。
「リズ義姉さん」
「なぁに??」
「今度二人だけで遊びに行こう」
「駄目だ」
はやっ、シリウスの反応はやっ。ビックリしたわ。
「入学祝だよ~、ルシアにはさっき貰ったからシリウス兄さんとアルノルト様とリズ義姉さんからの、入学祝」
「せこい言い方するね~、弟く~ん」
「確かに我が弟ながら……断りにくいな」
「私は別にいいですよ。ルカ様、何処へ行きましょうか、楽しみですね」
「えーーー」
「はぁ……」
「…………」
何だか変な空気になったけれど婚約者の弟が入学祝でって言っているんだからいいわよね。
おめでとう、ルカ様。
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