28.長期休暇②
「ルカ様はもうすぐ学園に入りますけれど、お気持ちはどうですか??」
「僕リズと学園でも会えるようになったらすっごく嬉しい」
「わ、私?? シリウス様じゃなくて」
「シリウス兄さんはもういいよー。休みの日もよく帰ってくるからね」
「ルーカー、決して独り占めしないようにー」
「アルノルド様、独り占めしたいですけれど無理でしょう。ここに今いるメンバーでさえリズ義姉さんの事、凄く好きでしょう、どうせ学園にもいるんでしょ」
何故私が凄くモテるという感じに思っているのかしら……そんな事ないのに。
「ルカ、分かっているな」
「そうだな」
「リズ様はいろんな人に好かれています」
「やっぱりなぁ」
「どうしてそう思うのですか、ルカ様」
「え、リズ義姉さん見てたら分かるよ」
分からないでしょ。何を言っているのかしら、皆も。
「でも誰にも負けないように努力はするけれどね」
「へぇ、ルカやるな~、ま、無理だけれど」
「リズは渡さないけどな」
「私もリズ様を守ります」
「リッターさんまで……凄いねホント」
「あ……アルノルト様、シリウス様、ルカ様、良ければですけれど私の事はルシアと呼んでいただければと……」
おお、ちょっと進んだ感じ!? なんだかいい感じじゃない??
「ああ、分かった。ルシアね」
「分かった、リズもそう呼んでいるしな」
「ルシアー!! 仲良くしてね」
「あ……皆様ありがとうございます、嬉しいです」
何故か学園では怖い顔をしている事が多いルシアがニッコリ笑った……可愛すぎるでしょう。皆、今ので恋に落ちたんじゃないかしら!? 微笑ましいわね……シリウスと結ばれるなら私も……まぁテキトーに幸せになるわね。
「リズ、嬉しそうな顔してどうした」
「いえいえ、もしシリウス様とルシアが結ばれたら……あ」
言っちゃった!! どうしよう、皆ビックリしているわ。
「っていう未来があったらお似合いだなーなんて……アレ」
また余計な事言っちゃった……もう駄目だ。
「リンダ義姉さんシリウス兄さんの事好きじゃないの??」
えっとー、なんて答えればいい?? 考えてー考えてーリズ、考えて。
「愛しているから幸せになってもらいたいというのはそんなに変な考えかしら?? もちろん私が幸せにしたいわよ、でももっと幸せになれる道があるのなら背中を押すのも愛故によ!!」
「深い、深すぎる愛だね~リズー。僕感動しちゃった」
「リズ様のお考え、尊いです!!」
「リズ……そこまで考えてくれていたなんて、俺は幸せだな。でも俺はリズを離さない」
「かぁっこいいリズ義姉さん!!」
ほうっ……何とかなったみたいね。まったく危ないわね。
「でもそうだね、僕も隙あらばリズ義姉さんを狙っちゃうよ~」
「ルカ、無理だな、俺が絶対にリズを離さないし幸せにするって決めているからな」
「まぁ、今はねー。ほら、僕頭良いから計算でっ」
計算で何よ……何をする気なのよ……会う度に男っぽくなっていくルカはやっぱり兄弟、シリウスに似ているからたまにドキッとするのよねー、怖いわー、ルカ。
「ルカがそう言うなら僕も~僕も頭良いよ」
「で、では私も!!」
「え、本当にシリウス兄さん狙うの、ルシア」
「いえ、リズ様です」
「えー、女の子にもライバルいるんだ……リズ義姉さん何かやっているの??」
「何もしていないわよ!!」
失礼しちゃうわね。何かって何よ……一緒にご飯食べたり一緒に遊んだりしているだけじゃない。お勉強もたまにするかな……って、そうじゃないのよ。そういう事ではないの。たぶん。
「確かルカ様って本当に凄い頭脳をお持ちなんですよね」
「うん、だから絶対生徒会入って見せるからね。一緒に生徒会頑張ろうリズ義姉さん」
「ここにいる皆、生徒会よ」
「あー、そうだった!! あははっ」
ルカったら、冗談なんだかよく分からないけれど……やっぱり可愛いのよね!! あーこんな弟欲しかったわ。ルシアのような妹もいいわね……ハッ、そういえば叶うかもしれないのよね。叶うと、いいな。あ、これじゃあ私の為に二人が恋仲になって欲しいって事じゃない、サイテー……私。
「どうしたリズ」
「シリウス様、何がですか」
「顔色が悪くなったから……大丈夫かと」
シリウス様、私の事よく見てくれているんだな。凄い。
「いえ、あの、可愛い弟と妹が欲しいなって……」
「それでどうして暗くなるんだ」
「いえ、あの……ルカ様とルシアが恋仲になれば叶うなーなんて思っちゃって……ごめんなさい二人とも」
嫌われちゃうかな……。
「リズ様の望みなら!!」
「そうだね、僕もルシアもリズと一緒になりたい訳だけれど無理ならシリウス兄さんに頑張ってもらってリズ義姉さんの望みのまま」
「ええ、ルカ様の言う通りです。せめて家族に……私なんかがルカ様と、なんておこがましいですけれど」
「ルシアと僕は同士だからいいんじゃないー??」
何言ってんのこの二人……。
「どうして僕だけ仲間外れなのー??」
「アルノルトは仕方ないだろう……友人で我慢しろ」
「えー、ひっどーい」




