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26.リズへのイジメ

 最近私へのイジメが凄い……その中心はやはりフレール・カウリー侯爵令嬢だ。私が気に入らないのはシリウス様を心から愛しているという訳ではない、という事。当然愛していても許されない、でも私自身はまだ理解できたと思う。いっそアルノルト様の婚約者アメリー・ルノダ公爵令嬢に喧嘩を売ればいいのに。そんな事出来ないからって伯爵家の私を。どうせなら王族狙いだったなんていう女にシリウスを渡したくない!! ゲームの中でのようにルシアとシリウスが愛し合う結果になったのなら私は喜んで身を引くわ。けれどフレール・カウリー、あなたにシリウスは絶対に渡さない。


「あなた自分がシリウス様と釣り合っていると思っているの」

「カウリー様はお似合いだとお思いで??」

「当然じゃない、ほんっと生意気ね」

「きゃっ!!」


 土の魔法で攻撃してきた……アメリーとやる事変わらないのよね。取り巻き使って攻撃してきて自分は高みの見物ってね。


「噂で聞いたけれどあなたアルノルト・クレア様にも手を出しているそうじゃない、最低ね」


 断じて出してない……。


「カウリー様、ご自分が近付けないからって私に意味の分からない事言わないで下さい」

「な、なんですって!!」


 バチーン、と平手打ちの音が響く。


「酷いです、カウリー様」


 泣き真似をする。何故かって?? それはー。


「何をしている!!」


 アルノルトとシリウスがここを通る頃だと知っていたから。


「リズに何かしたら許さないって知らないの君」


 アルノルトが脅している間にシリウスが私を助け起こしてくれる。ふふふっ、これで王族も公爵家も敵に回したわね、確実に。私はルシアと違って意地悪だし転生者だしゲームもやってるんだからある程度操ったり知っていたりするんだからね。そう簡単にイジメが出来ると思わないで欲しいわ。


「リズ……こんなに頬を腫らして……可哀想に」

「シリウス様と似合ってないから婚約を解消しろって……私、似合っていないのですか。シリウス様が迷惑に思うのなら……」


 ま、そこまで言われていないけれど同じような意味よね。


「君、リズにそんな事言ったの、君の方がシリウスに似合っていないでしょ」

「俺も許せないな……リズは……俺はリズとしか婚約するつもりはない」

「シリウス様、私との婚約はほぼ決まっていたではないですか!?」

「決まっていなかったし君に不義理を働いたとも思わない」

「そんな……酷いですわ……その女のどこが良いって言うのですか」


 上手くいったわー、たぶん。別に喧嘩したっていいのだけれど……痛いのは嫌だしねー。


「君、リズの事、その女とか言わないでくれる?? 腹が立つんだよねー」

「クレア様はその女と関係がないではないですか……」

「あ、また言ったー。シリウス、僕この女嫌いだ」

「リズに手を挙げたんだ、俺だって嫌いだ」


 そういえばどうしてモブの私が……まぁ婚約者になったからっていうのは分かってるんだけれど、でもさーモブって地味だから……こう、ヒロインにヘイトが向くと言うか……いや向いたら駄目なんだけれども。

 私だって最初の頃は自分で何とかしようと奮闘したけれどもう駄目だと思ったのよ……アルノルトとシリウスは必ず味方になってくれると思ってちょっと工夫をしてみただけなのよ。まさかここまで言ってくれるとは思ってなかったけれど……二人とも怖い。


「私はもう大丈夫なので……あの……お二人ともそのくらいで……」

「またー、リズはやっぱり優しすぎるよね」

「ああ、心配だ」


 よし、これでイジメもなくなるんじゃないかな!! いや、酷くなる可能性も考えているけれどね。


「とりあえず医務室へ行って頬を冷やそう」

「僕も行く」

「アルノルドは別にいい」

「冷たい事言うなよシリウス~」

「あはは、では三人で行きましょう。ありがとうございます」

「はぁ、リズがそう言うなら……」


 あ、一応言っておきましょう。


「カウリー様、もうこのような事はやめて下さい」

「クレア様とシリウス様が味方にいるからって偉そうに言わないで頂戴」


 アレ、この人馬鹿なのかな……。


「君、いい加減にしてねー、本気で怒るよ?? 学園にいられなくなっても良いのならそうすれば」

「ひ、酷いですわ!!」


 フレール・カウリーは泣きながら走り去ってしまった……。あーあ。


「さ、もう行こう」

「はい……」


 取り巻きも走り去ったカウリーの後を追って行ってしまった。うーん……やっぱりあまり頭は良くないわね。酷い言い方かもしれないけれどいつも一緒にいる事知っているはずなのにどうして王子に喧嘩売るような事言ったんだろう。私達は周りから見て仲良しなのよ、ルシアも。だから私やルシアに手を出したらこうなるって分かってもいいものだけれど……それにルシアへのイジメもまだなくなってない、あっちも、アメリー・ルノダも……いや、それはゲーム通りに動いているだけ?? ゲームと現実がぐっちゃぐちゃで私にはもう訳が分からないのよねー。


「リズ、大丈夫ー?? 痛い、まだ」

「大丈夫ですわ、少しジンジンしますけれど」

「やっぱり学園から追い出そうか……」

「アルノルト、今回は許そう。リズ、そう言いたいんだろう??」

「はい、そうですね。まだ」

「まだ、ねー。リズ怖い!! あははっ」

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