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24.何故か私に立ったクラウスのフラグ折ります

 いや、まさか『あーん』を要求されるとはね……次何処にあるか分からないフラグを折らなきゃ!! ゲームとは違う所で立ったフラグなんて次何処に立つのか、立っているのか分からないもの。そもそもルシアとでしょう……私にきた時点でおかしいのよ。なんとか別の人を好きになってもらったりしなきゃだわ。私が愛しているのはシリウスだけっ!! この世界、ゲームと全然違うんだもの訳が分からなくなるわ……ん?? もしかして……私のせい!! 私という異物が……あわわわ。


「リズ……どうした??」

「シリウス様、いえ……何でもないですわ」

「何でもないのは嘘だろう、俺には分かるんだからな」

「ん……」


 また急に……こんな所で口付けするなんて。恥ずかしいけれど、嬉しい。


「言う気になったか??」

「んもう、シリウス様ったら!!」

「リズに口付けしていいのは俺だけだ」

「それはー……そうですけれど……」

「リズ……なんでそんなに可愛いんだ」


 今度は強く抱き締められた……幸せ……


「シリウス??」

「ぶふっ」

「ああ、アルノルト。どうした??」


 どうした?? じゃないのよ。どうしてこの人普通なの。


「こんな所で何してるんだよシリウス」

「リズが可愛くて……」

「見られたらどうするんだ」

「いや、見られたし問題ない」


 問題はあるわよ問題は!!


「それで、リズ。何を悩んでいるんだ」

「リズ悩みがあるの?? 僕の可愛いリズを悩ませるなんて許せないなー。シリウスの事だったりして」

「もしかしたらアルノルトの事じゃない」

「違います……あの、クラウス様の事で……ちょっと」

「ああ、あの人はリズの事好きだよねー絶対~」

「そうだろうな」

「やっぱり、見ていて分かりますか」

「分かるよ~流石に」

「そうだな、まぁリズは渡さないけれど」

「渡すのなら僕に、だよ」

「アルノルトにも渡さないから」


 この人達何言ってるのかしら。


「あ、今のをクラウス様の前でやれば~?? もちろんたまたま見せる感じでねー」

「はっ、恥ずかしすぎますよ!!」

「俺は別にいいけれど」


 えーーー!? いいのぉ!?


「じゃあ今から呼んでくるからたまたま見られてね~」


 アルノルト様ぁぁぁ!!


「リズ……」


 へぁ、え、抱き合うだけじゃないの!? く、口付けを見せるのーーーっ!?


「んっ」


 引き離そうと伸ばした手はあっけなくシリウスに掴まれてしまった。


「あー、先輩見て下さいよ、シリウスがいちゃちゃ……してるー……」


 絶対やりすぎだろって思ってるー!! 私はというともうされるがままだった。


「っ……僕が、奪って見せる。こんな事で諦めるとでも??」

「クラウス様~、こんなに愛し合っているのにどうやって割り込むんですか??」


 聞こえてる聞こえてるから。やっぱり私の事!! これでダメならどうすれば……。え、ちょ、クラウスが近付いて来たわよ……。


「ちょっと、バーベリ先輩っ、何する気ですか」


 アルノルトが止めている。こちらも解放されてその様子を見ていた。


「リズ、今僕が口付けしたらシリウス様と間接キスになってしまうのかな」

「なっ!? 何をされる気ですか」

「だから、口付け」

「い、嫌っ!!」

「いい加減にしてくださいバーベリ様……私の婚約者です」


 がっしりとクラウスの腕を掴んだようでクラウスの顔が歪む。えーと……クラウスってゲームではこんなキャラじゃなかったんだけれど……奥手だからゆっくり進んでいくって感じだった。こんなビュンビュン飛ばしてくるような人では……。分からない。これで駄目ならもう何をしたらいいのか分からない。


「分かったよ、流石に婚約者の前ではまずいですもんね」


 うわ、シリウスを挑発しているわ……本当にどうなっているのかしら。エンディングは全クリしたし私の知らないクラウスなんていないはずなんだけれど。


「リズを傷付けたりしたら許さないですよ、いくら先輩でも」

「僕の事を好きにさせればいいだけです」

「そんな事はありませ~ん」

「何故アルノルト様が??」

「だって僕もリズが大好きだけれどシリウスから心が離れる気はしないからでーす」


 アルノルト様は……本気ではないでしょう、うん、本気だったら大混乱よ。それよりこのままじゃまずいったら!! 一体どうすれば……もう少し待とうかしら……だってもうやれる事、今はないし。それにもしかしたらゲームのバグのようなものかもしれない。だとすると急に心変わりしてルシアを愛するって事もありえるわよね。


「クラウス様、あのぉ、たぶんクラウス様にお似合いの方が見つかりますわ」

「え……」

「なので、まあ、そういう事ですわ!!」

「リズは僕の事好きにならないって事??」

「それは間違いないですね」

「うっ……」


 あ、ダメージ受けてる。イケる?? クラウスに諦めさせる……ハッ!!


「シリウス様」


 私はシリウスの手首を握ってからすぐに引くと油断していたシリウスがふらついたので首に手をまわし私から口付けをした。おそらく皆、ビックリしたに違いない。シリウスもアルノルドもクラウスも!! これでどうだ。

 その後シリウスはしばらくの間私といる時にソワソワしていた。もうしないわよ!!

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