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21.悪役令嬢と生徒会長

 はー、昨日のデート楽しかったわ……それに……ふふふっ。


「リズおはよう。どうしたの唇なんか触って」

「アルノルト様、お、おはようございます。少し荒れているような気がしまして」

「いつも通り綺麗な唇だよ、可愛いリズ」

「ア、アルノルト、そういう事をリズに言わないでくれ」


 アルノルトの後ろにいたシリウスが顔を赤くしている。それを見て私もまた顔が熱くなる。二人して赤くなっているのをアルノルトが見逃す訳がなかった。


「あれ~、昨日何かあったのかな~?? 二人とも美味しそうなリンゴだね」


 二人とも黙っているとルシアが「おはようございます」と挨拶してくれた。ナイス、ルシア!!


「おはようルシア、昨日は実家に帰っていたのでしょう?? どう、楽しかったかしら」

「はいとっても、ゆっくり出来ましたし……あの……」

「どうしたのルシア」

「今度良かったらリズ様も遊びに来ませんか!?」

「ええっ、いいの!? 是非行きたいですわ」

「僕も行く~」

「俺もお邪魔してもいいか」


 当り前のように……この二人は……。


「はい、お二人とも是非……。リズ様だけで良かったのですが」

「え??」

「何か言ったか??」

「いえ、何でもありません、是非来て下さい」


 ……ルシア?? 今のが本音、なのかしら。聞かなかったことにしておきましょう。

 午前の授業が終わってお昼にしようと中庭に向かった。


「今日は何食べようかしら~」


 あ……クラウス、来ないわよね……。


「嫌ですっ、きゃっ、痛い!!」

「あなたアルノルト様に近付きすぎなのよ!!」

「私はリズ様のお友達なのです!!」

「うるさいですわ、平民が。何がお友達よ!!」


 久しぶりだ……アメリー……あ、じゃなくて助けなきゃ。


「何をしている。やめなさい!!」


 えっ……。


「あ……ザックス会長……」

「君達は何をしているんだ、恥ずかしくないのか?? こんな事をして」

「もういいですわ、行きますわよ皆さん」

「大丈夫かい?? ほら……手を」


 ユアン!! フラグが……立ったー!! 後は回収してけば。でもまあルシアの気持ちが分からないけれどもしもユアンルートを進みそうなら私が全力で応援するわ。頑張って、ルシア!!


「あ、リズ様ー!!」


 え、いきなり邪魔したかもしれない。


「ルシア何かあったの?? ユアン会長と」


 よしよし、上手くとぼけられたわ。


「何でもないです!! ちょっと……。ユアン会長ありがとうございました!!」

「ああ、気を付けて」

「はい」


 ユアンの背中に深く頭を下げてから何事もなかったかのようにニコニコ笑顔で私を見ている。


「あ、ルシア、大丈夫ならいいのよ。お昼にしましょう」

「リーズ、リズリズ、お昼一緒に行こう」

「俺も行く」

「アルノルト様、シリウス様、皆で食べましょう」

「あの、リズ様お昼はお弁当ですか??」

「いいえ、学食に行こうかと」

「実は作って来たんですけれど……嫌、ですよね」

「ええっ!? 嬉しいですわ、ねぇ皆さん」

「僕も食べていいのかい??」

「俺は……」

「皆さんの分作ってきました」

「やったー!! ルシア、嬉しいわ」


 四人でルシアのお弁当を囲む。


「美味しい!!」

「うん、本当だね」

「美味いな」

「良かったー、また作ってきますね」

「ありがとう、無理はしないでね」

「リズ様お優しい……」


 横からリズがぎゅうぎゅう抱き締めてくる。可愛いからいいけれど。


「あー、いいなぁリッターさん。というかさぁシリウスの耳飾り、急に付けてきたけれどリズの瞳と同じ色だよね」

「私も……思っていました」

「僕もリズの瞳の物欲しい」

「わ、私も……あっ、すみません、私なんかがっ」

「アルノルドもリッターさんも駄目だ」

「シリウス様……」


 もうやだ、きゅんとさせられすぎて死にそう。


「嫉妬~、いつもの事だけど」


 もうやめてアルノルドぉぉぉ!!


「アルノルド様、少しお話よろしいでしょうか」


 あ、アメリーだ。逃げたんじゃなかったの。


「……ああ」


 うわ、嫌そう……でも婚約者だから応じるって事かしら。面倒そうにアメリーに着いて行く背中を見送った。ちょっとルシアと私が睨まれたから行ってくれたのかしら。


「そういえばルシアって好きな人いないの??」

「えっ!? そそそそれは……言えませんっ」


 ああ、シリウスもいるからかしら。


「俺も外した方がいいか」

「え、いえ!! そういう事ではないので、大丈夫です」


 そうなんだ。一瞬シリウスなのかと思っちゃった。まぁでも見ていてもシリウスではないかなー、アルノルトも違うようなーって感じなのよね。


「あ、ユアン様は??」

「どうして生徒会長が出てくるのですか??」

「あー、違うのね、なんとなくよ……ごめんね」

「いえ、いいのです」

「ククッ、やっぱり女性は恋愛の話が好きなのだな」

「そういう訳ではないのですけれど……ルシアはどうなのかなって、思いまして」


 でも『言えない』って事は『いるけど』って事なんじゃないかしら。うふふ、あ、でもユアンは全然違う感じだったなー。じゃあ無理にくっつけようとするのもねー。せっかく入口の扉開けたって感じなのに仕方ない。

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