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02.リズ初めての友達は……

「わぁー、ふふっ、街だわー」

「リズベス様、あまり走り回られたら」

「あっ、うわ」

「リズベス様!!」


 はしゃぎすぎて転んでしまった……中身高校生だから泣いたりはしないけれどねー。あービックリした。それはそうとなにかあったらメイリが叱られてしまう……気を付けよう。


「大丈夫??」


 え、誰……。


「ええ、大丈夫ですわ」


 同い年くらいかしら?? そんな事を考えているとスッと綺麗な手を差し出された。な、なんかちょっとドキドキするぅ~……。ありがたく手を取ると引っ張り起こしてくれた。


「リズベス・ナイトハルトと申します。助けてくれてありがとうございます」

「シリウス・フェレンツだ、よろしく」

「まぁ、突然ですがフェレンツ様はお友達多いですか??」

「友達?? いない、かな」

「これからできますよ!! 私もいないですし……あ、フェレンツ様お友達になって下さい。お礼もしたいですし!! どうですか??」

「シリウスでいい。俺もリズベスと……」

「リズでいいですわ」

「そうか、リズ。初めての友達だ……あ、一人いたかな……」


 やったわー!! お友達!! メイリはなんとなく遠目で見守ってくれているようだ……。


「今度私のお家でお茶でもしませんか??」


 アレ?? ナンパみたいになってない??


「じゃあ明日お邪魔しよう、いいか??」

「ええ、シリウス様、楽しみですわ!! ねぇ、メイリ!! 明日大丈夫かしら??」

「大丈夫です、ご用意しておきます」

「シリウス様、ありがとうございます!! へへっ」

「あ……ああ、こちらこそ。じゃあ明日」

「はい」


 シリウスは少し笑ったように見えた……嬉しかったのなら……いいな。


「リズベス様、あの方はフェレンツ公爵様の御令息です」

「えっ……」


 シリウス・フェレンツ……シリウス・フェレンツ……


「あああああ、ひぃぃぃぃぃっ!!」


 モブなのに関わっちゃった!! モブなのにモブなのに!!


「メイリぃぃ、お友達になっちゃった~」

「フェレンツ様が良ければいいのではないでしょうか??」


 ああ、子どもの頃のスチルとかなかったから分からなかったよ!! 出会うのは十五歳から通う学園でのはずだし……そもそも見る事はあっても攻略キャラと私が関わるなんて……ま、まあ攻略キャラは五人くらいいたし一人くらい、しかもお友達だから大丈夫、セーフセーフ。シリウスのライバルは悪役令嬢じゃないし!! ハッ、物語が変わってシリウスのライバル令嬢が私になったり!? ない、ないよね。ああ、前世で私が最後に攻略したキャラシリウス……。

 もう何も考えられなくなって結局すぐに帰って来た。ベッドの上でそろそろ二時間はゴロゴロ転がっている。一応伯爵家だけれどモブはモブなりの人生をって思っていたし面倒な事に巻き込まれたくないからゲームのメインキャラとは関わる気全くなかった。しかもまだ記憶を取り戻して一日、まさか出会う事なんて考えてもいなかったからこんな事に!!


「メイリ明日よろしくね」

「はい、お任せ下さい」


 シリウスを伯爵家に招いたりするのってマナー的には問題ないよね?? 受けてくれたし。


「なんか緊張してきたわ、メイリ」

「お友達になられたのでしょう?? 楽しまれればいいと思います」

「うーん……」


 あと、攻略対象って誰だったけ、えっと、王子様とシリウス、それに……あ、シリウスの弟と生徒会長……か。あと隠しキャラの同級生か。王子とシリウスは結構仲良しだからそこは必ず顔見知りくらいにはなる、弟も絶対関わる。生徒会長と隠しキャラはたぶん関わらずにいけるはず……うん。ヒロインとか悪役令嬢はどうだろう。女子も男子もなるべく関わらないように、って。学園に入ったらちゃんと考えるって思っていたのに。まさかこんなに早く出会うなんて思いもしなかったもの。油断した。


「ねぇ、ここの使用人達って仲良しなのかしら??」

「そう、ですね……仲は良い方だと思います」

「そ、良かった!! 今まで私あまり態度良くなかったでしょう、ごめんなさいね」

「いえ!! そんな!!」


 使用人はゲームに一切出てこないから分からないんだよね。


「もう今日は寝るわ」

「ご夕飯はどうされますか」

「いらないわ、ごめんなさいね。疲れちゃって」

「いえ、お疲れなら仕方ありません」

「ではおやすみなさいませ」

「ええ、ありがとう」


 メイリは出て行ったけれどその後もゴロゴロしていた。いろいろ考えすぎていつの間にか眠っていたようだ。気が付けば朝陽が……うう、考えすぎてなんかあまり眠れた気がしないー!!


 ――コンコンコンッ


「おはようございます、リズベス様」

「おはよー……メイリ」

「昨日早くお休みになられたのにあまりお休みになれなかったのですか??」

「ええ、まぁ、そうなの……どうしてかしらね」

「緊張しておられるのですか」

「え」

「あっ、失礼しました!!」

「違うの、怒っていないわ。どういう事??」

「お友達とはいいましても昨日知り合ったばかりの方とお茶をするので……」

「そうかもー、メイリありがとう」

「い、いえ。私が精一杯おもてなし致しますのでどうぞ気楽になさって下さい」

「気楽に……でも公爵家の……」

「ですがお友達です、リズベス様」

「そうね!!」


 さぁ、初めてのお友達といっぱい楽しもう!!

読んで下さりありがとうございます。

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