18.生徒会長と隠しキャラ
生徒会に入って一ヶ月、ヒロインとユアン会長の恋の行方を見張っ……見守っている。シリウスと……たぶんアルノルトもフラグ立たなかったのよね……私のせいかもしれないからルシアの幸せを祈っている。生徒会長かルカか……隠しキャラ?? ハッ!! ルカなら私も家族に。凄くいい。義妹になるのよねルシアが、すっごく嬉しいわ。あーまぁでも私モブだからシリウスと結婚までいかないかも。フラグが立たなかったといってもゲームと違う事結構あるからこれからって可能性も捨てきれない。けれど可能性が高い人を今は考え中。
「カウリーさん、ここなんだけれども……」
ユアンがルシアに話し掛けている!! お仕事のお話だけれど『今度お茶でも』ってなるかもしれないわ。あ、終わった、やっぱりイジメを受けている所を助けてもらわないと駄目なのかしら……やっぱり私が!! 私なら怖くないかも……怖く、なかったら駄目じゃない?? あーもう分からないわ。とりあえず来年まで待とうかしら、ルカが入学してくるまで。隠しキャラも来年でも可、難しくなるけれどね。なんて言っても私はもう隠しキャラと会っているんだけれどねー。だって知っているもの、顔とか名前とか、当然でしょう。
「ナイトハルトさん、ちょっといい??」
「はい、バーベリ様。何でしょうか」
クラウス・バーベリ、侯爵家の三男……隠しキャラだ。ユアン先輩は生徒会に入らなくてもフラグは立つけれど、一応。でもこの人は必ず入らなければならない、その他にもいろいろあるけれど。ちなみに生徒会はヒロインは絶対入れるわけではない。発表までにいろいろパラメーターを上げておく事が必要。だから私が入っているのがよく分からないのだけれど。まぁとりあえずそれはいいとして。
「ちょっと取りに行かなければいけない資料があるんだけれど一緒に来てくれる?? 教えておきたいし」
「分かりましたわ!!」
口数の少ないバーベリと二人は緊張するわね。え、ちょっと……え、え?? これって……イベントじゃなかった?? 似たような事が起きているだけかしら。少し好感度を上げると入るイベントに似すぎている。
「あの……」
「はい、どうされましたか??」
凄く考え事していたのバレたかしら。
「僕も……リズって呼んでいいかな??」
だぁぁっ、どうして、何故、イベントだわ……『僕も……ルシアって呼んでいいかな』コレがイベントでのセリフ。
「もちろんですわ、バーベリ様」
だからと言って断れる訳がない。
「僕の事もクラウスと……」
「はい、クラウス様」
もうこんなの確実だわー!! どうしましょう、何故かしら。私、婚約者もいるのよ。今はまだ。はい、ここで笑顔のクラウススチル。
後はお仕事の話をしてから生徒会室に戻った。まずいまずい……私がフラグ立ててどうするのよ。落ち着いて、これ以上イベント発生させないようにすればいいのよ。それよりルシアはどうなるの。あ、ユアンとはどうなっているかしら。あ、楽しそうに話しているわ!! ユアン会長が笑って話すのは結構好感度が高いのよ。良い感じ!! 良かったー。
「あの……リズ」
クラウスがそう話し掛けてきた瞬間シリウス、アルノルト、ルシアが瞬時に顔を上げた……こわっ。どうしたのかしらね。
「何か間違いがありましたか?? クラウス様」
ひぃっ、何でそんな怒っているのー!?
「ここの数字……ここ」
顔が近い。そして皆が怖い。
「ああ、本当ですわ。ありがとうございますクラウス様。お手数おかけしました」
「いや、大丈夫。じゃあよろしくね」
「はい」
今日の生徒会は何だか疲れましたわ。帰ろうとしたところにシリウスとアルノルトとルシアが集まって来た。
「皆、終わりましたの?? 一緒に行きましょう」
まさか生徒会が終わってからも疲れる事になるなんて……。
「バーベリ様と仲良くなったのか」
「どうして突然呼び方変わったの」
「私も知りたいです、一体何があったんですか」
「え、いやぁ……流れで??」
「流れってなんだ!?」
「え~流れね~……」
「流れとは何ですか、私よりも好きですか!?」
「え、え~」
「好き、好きなのか!?」
「好きーっ!? そうなのリズ」
「リズ様!!」
なんなのこの状況、好きって何。別に人としては好きだけれど。名前に呼び方ってそこまで重要?? あ、これを言えばいいのかな。
「呼び方はそこまで重要ですか?? 私の婚約者はシリウス様でお友達はアルノルト様で親友はルシアですわ」
「僕も親友にしてよっ!!」
「失礼かと思いまして……ではアルノルト様も親友ですわ」
「ヤッター!!」
本当に何の話……。
とりあえずよく分からない質問攻めはしばらく続いたけれどやっと解放された。私だって一人で考えたかったんだから。えっとーユアン会長はルシアへの好感度が高い感じがするわね、このまま頑張って、ルシア、でもクラウスが謎すぎる……うーん……。あ、あーーー!! もしかしてこの間皆が忙しくて一人でいたらクラウスも一人だったから声を掛けたのよね、それでサンドイッチを分けてあげた……アレだ、アレしか考えられないわーっ!!
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